半田市議会 > 2023-03-01 >
03月01日-03号

ツイート シェア
  1. 半田市議会 2023-03-01
    03月01日-03号


    取得元: 半田市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-15
    令和 5年  3月 定例会(第1回)          令和5年3月1日 午前9時30分開議1.議事日程(第3号) 日程第1 令和5年度市長施政方針に対する各派代表質問2.出席議員は次のとおりである(20名)   3番  水野尚美             4番  伊藤正興   5番  國弘秀之             6番  小栗佳仁   7番  中村和也             8番  小出義一   9番  芳金秀展            10番  竹内功治  11番  山田清一            12番  坂井美穂  13番  山本半治            14番  新美保博  15番  嶋崎昌弘            16番  加藤美幸  17番  鈴木幸彦            18番  岩田玲子  19番  渡邉昭司            20番  沢田 清  21番  澤田 勝            22番  石川英之3.欠席議員は次のとおりである(なし)4.地方自治法第121条により説明のため出席した者の職氏名(34名)  市長         久世孝宏   副市長        山本卓美  企画部長       山田 宰   総務部長       坂元照幸  市民経済部長     大山仁志   福祉部長       竹部益世  子ども未来部長    伊藤奈美   建設部長       村瀬浩之  水道部長       大松季也   病院事務局長     竹内甲司  防災監        出口久浩   企画課長       大木康敬  デジタル課長     間瀬恒幸   総務課長       山本勇夫  財政課長       榊原正彦   産業課長       河合信二  観光課長       竹内 正   環境課長       太田敦之  地域福祉課長     杉江慎二   高齢介護課長     沢田義行  国保年金課長     水野一男   健康課長       沼田昌明  子ども育成課長    小林 徹   子育て相談課長    三輪象太郎  幼児保育課長     竹内 健   土木課長       佐藤健詞  都市計画課長     田中秀則   市街地整備課長    岸岡宏昌  下水道課長      広瀬恒次   教育長        鈴川慶光  教育部長       岩橋平武   学校教育課長     森田知幸  博物館長       関 正樹   新美南吉記念館長   遠山光嗣5.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名(6名)  議会事務局長     江原包光   議事課長       新美恭子  同副主幹       後藤友紀子  同主事        尾中 淳  同主事        石原義士   同主事        新美瑠惟---------------------------------------     午前9時30分 開議 ○議長(鈴木幸彦議員) 皆さん、おはようございます。 ただいま出席議員20名です。 直ちに本日の会議を開きます。 本日の議事日程はお手元にお配りしたとおりですので、よろしくお願いします。--------------------------------------- △日程第1 令和5年度市長施政方針に対する各派代表質問 ○議長(鈴木幸彦議員) 日程第1、令和5年度市長施政方針に対する各派代表質問を行います。 お手元にお配りした通告一覧の順に行います。 創造みらい半田代表芳金秀展議員の発言を許します。     〔9番 芳金秀展議員 質問席へ移動〕(拍手) ◆9番(芳金秀展議員) 議長のお許しをいただきましたので、令和5年度市長の施政方針について、創造みらい半田を代表し、質問をさせていただきます。 さて、令和2年4月7日に、国内に初めて新型コロナウイルス感染症に対する緊急事態宣言が発出されてから、約3年がたちました。まだ予断を許しませんが、政府は本年5月8日に感染法上の位置づけを5類に移行する方針を決めました。マスクの着用に関しても、今月13日からは個人の判断に委ねるとしました。終息宣言ということではありませんが、この3年間、コロナ対策に尽力をいただき、市民に寄り添い、献身的に対応をいただいた職員の皆様に、改めて御礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございます。 ただし、世界に目を向ければ米中の対立、ロシアのウクライナ侵攻など、グローバリゼーションは流動化を深め、世界の分断が進んでおります。トルコ・シリア地震のような大災害は、いつ再度、我が国を襲うかも分かりません。気候変動、経済不安など歴史の転換点にある今、半田市としても未来に対し夢を抱き、挑戦できる地域を創造していかなければなりません。 このような中、半田市の都市像である「チャレンジあふれる都市・はんだ」の実現に向け、変革を加速する予算という位置づけの令和5年度市長施政方針が出されました。前年度比13%増の1,000億円を超える、過去最大規模の予算となっております。 それでは、令和5年度の半田市がどのように加速をしていく予算となっているのか、チャレンジがどこに見られる予算となっているのか、以下、質問をさせていただきます。 まずは要旨1、予算概要について。 質問1、変革を加速する予算とあるが、変革の起点としてどの分野に種をまき、「チャレンジあふれる都市・はんだ」の実現に一歩踏み出したと捉え、5年度予算に組み込んでいるのか見解を伺います。 続きまして、国の令和5年度予算や経済対策にも方針の中で触れられておりますので、その視点から質問2、国が経済再生の実現に向け掲げた4つの柱の1つ、新しい資本主義の加速について、GX及びDXは方針の中に言及がありますが、科学技術・イノベーション、また、スタートアップについては、半田市としてどのように捉えているのか、見解を伺います。 続いて、要旨の2、半田市の最大の魅力であるはんだ山車まつりと新美南吉についてお伺いをいたします。 まず、山車まつりに関しては、第9回を迎え、1979年の第1回から44年になります。その間も、毎年春の例大祭として各地区の氏神を中心に山車の引き回しが行われ、春祭りが開催されています。 しかし、先日、ある市内の小学校でお祭りについて児童にアンケートを取ったところ、コロナ禍であったとはいえ、8割の児童がお祭りを知らないと答えたそうです。神事として見世物ではない、また、観光資源として内外に発信を、祭礼1つにしてもいろんな立場があります。しかし、どちらにせよ、継承し発展していかなければなりません。 今年のビッグイベント、第9回はんだ山車まつり終了後から、また、第10回に向けての間に、いかに山車まつりというコンテンツを継続して発展させ、観光資源として経済効果を出し、また、市民の誇りや子供たちへの継承を目的に、シビックプライドの醸成をするためにどう生かしていくのかという視点で質問1、はんだ山車まつりを経済振興及びシビックプライドの醸成にどのように生かしていくのか、見解を伺います。 また、110年の生誕祭を迎える新美南吉さんにしても、記念館のリニューアルや記念行事はすばらしい試みだと思います。ただし、芸術文化の振興となれば、そこに存在するだけではすばらしい魅力も埋もれてしまいます。令和5年度が変革の加速となる年であるならば、新美南吉というコンテンツをいかに変革していくのかという点で質問の2、新美南吉を芸術文化の振興にどのように生かしていくのか、見解を伺います。 続きまして、要旨の3、幸せになるための教育について伺います。 4年度に、「幸せになるための教育の実現について」という提言書が、幸せになるための教育を実現する会議から提出されました。半年の期間で議論に議論を重ね、8回もの会議、また、現場にも足を運んでいただき、半田市の今後の教育の柱となる提言をいただいたと思っております。その中で、「人生で最も大切なことは、一人ひとりが『幸せ』であることです。」とあります。普遍的で教育の本質的なテーマだと思います。 今後、現場の教員が主体的に自由に考え、進めていくことになるわけですが、提言書にもある「幸せ」は個人それぞれであり、定義するものでもなく、子供たちから引き出し、深め、対話していくことが重要であります。その上でも、私は幸せとは人間の5つの基本的欲求を満たすこと、また、そして、責任として他人の欲求充足を妨げず、支援することと考えています。言葉というのは大事だと思うので、定義するものではなくとありますが、あえてお聞きしたいと思います。 質問1、幸せになるとはどういう意味で使われているのか、見解を伺います。 加えて、現場が主体的にとありますが、質問の2として、教育現場にて今後、具体的にどのような教育が推進される想定なのか、見解を伺います。 教育改革の第一歩として大いに期待し、進捗を我々も見守っていきたいと思います。 続きまして、要旨の4、民間人材を活用した取組について伺います。 4年度12月より採用していただいている、市長特任顧問プロジェクトリーダーの外部人材ですが、4か月という月日の中でもちろん大きな成果が出るわけでもなく、5年度以降に期待をしているところではございますが、せっかくのチャレンジですから、令和3年度の総務委員会の調査結果報告にもあるように、民間から高度専門人材を採用しても、市役所と民間人材の業務のスキームや考え方の違いにより、民間人材が壁にぶつかることがないように責任を持ってサポートしていく体制を構築すること、また、受け入れる側のトップである市長が民間人材採用の意義をメッセージとして市職員に伝え続けることも必要です。市役所そのものがよりよく変革していくような、組織の改革も加速していただきたいと思います。 その上で、3点質問をさせていただきます。 まず、質問1、市長特任顧問プロジェクトリーダーの民間人材に対し、どこまでの権限と責任があるのか見解を伺います。 そして、質問2、方針の中に、市長特任顧問プロジェクトリーダーからの提案を受けながらスピード感を持って対応し、議会にもお諮りしますとありますが、令和5年度中に想定される追加予算の規模はどの程度か見解を伺います。 そして、質問3、今後、評価もしていくことになるわけではございますが、外部人材の登用に対する成果は、組織の活性化や専門知識の取り込み、また、既存の組織風土やチャレンジを後押しする効果が必ずあります。その上でゼロカーボン戦略など他の分野でも民間人材の活用を広げていくべきだと思いますが、見解を伺います。 続きまして、要旨の5、自治体DXの推進について伺います。 4年度ではデジタル課が新設され、市民手続のオンライン化や、5年度予算でも母子健康手帳のアプリ化、また、学校給食費徴収システムなど、保護者や教員の利便性が向上する施策が盛り込まれています。さらにDX、まさに変革を加速させていただきたいと思いますが、今後、他分野に及ぶDX化の中でより効果的な施策展開をし、庁内マネジメントにより横断的でかつ最適な予算配分をしていく必要があります。現段階でDX推進計画の中ではお見受けすることができない役割について、お聞きをします。 質問1、半田市では、CIO(最高情報責任者)の役割と責任はどこに規定されているのか、見解を伺います。 続きまして、要旨の6、新病院建設事業についてです。 まず、質問1、現行の都市計画マスタープランでは、新病院が開業する運動公園周辺エリアは健康・スポーツゾーンとして、また、隣接する松堀町エリアは新土地需要ゾーンとして位置づけられておりますが、今後の青山エリアといいますか、半田市西部のエリアビジョンはどのように検討していくのか、見解を伺います。 次に、質問2、新病院建設に合わせ、現半田病院が建物として残りますが、どのように活用または解体、もしくは跡地利用を検討していくのか、見解を伺います。 続きまして、要旨の7、子育て施策についてです。 市長は、就任時より知多半島ナンバーワンを目指すということで、決して比較ではないけど、市民が子育て環境に充実していて満足している状態をナンバーワンだと表現していると思っておりますし、4年度立ち上げた子育て支援事業検討プロジェクト会議では、3回の会議で市の職員ママや一般市民ママから多くのアイデアをいただきました。 しかし、ママばかりで結果としてそうなのかもしれませんけれども、子育てはママだけがするものではないので、パパやじーじもばーばも入れて会議を進めていただけたらなと思うところはありますけれども、4年度は充実した会議が運営されていると議事録を読み感じております。 その上で議事録を拝見すると、アイデアとしても他の市町で実績のあるものが多くありましたし、スピード感を持って予算化していく上では、他市町の実績を研究し、できることは積極的に取り入れていけばよいと思いますので、以下、質問をします。 知多半島ナンバーワンを目指す上で、評価の高い兵庫県明石市の5つの無料化施策について半田市への導入を検討すべきと思うが、見解を伺います。 最後に要旨の8、産業振興についてです。 こちらも久世市長の肝煎りで進められているプロジェクトですが、任期も3年で各分野のトップが集まり、議論を深められていますので、成果は大いに期待していくところではありますが、令和5年度には、まず一歩目として短期的な成果を生み出す分科会、そして、中長期的な視野を広げる意味で勉強会が定められたのかなと認識しております。 間違っていてはいけませんので、質問として1つ目としては、人材獲得に関する分科会や未来志向の勉強会とありますが、産業振興会議の目的、目標に対し、どのようなロードマップの上で上がってきたのか、見解を伺います。 そして、質問2は、長期的取組として産業振興会議はいつ頃、どのような成果を創出し、市政に対し答申を出す予定か見解を伺います。中長期を、何年ほどのスパンで考えられているのかという点をお聞きしたいと思います。 そして、その上で整理しておきたい点があります。我が市には、産業・観光振興計画がございます。第3次は令和4年3月策定で、もちろん担当事務局はじめ、各種業界関係者が心血注いでつくり上げた半田市の産業を支える10年の中長期計画です。半田市の産業を発展させ、市内事業者を元気にさせるという目的では一緒であり、目標も計画も近しいものがあると思うのですが、どの点において産業振興会議の設置の効果を期待しているのか教えていただきたいので、質問3とさせていただきます。 第3次半田市産業・観光振興計画にある施策と、産業振興会議で挙がってくる今後の施策の違いについて、見解を伺います。 半田市は産業の町です。市内事業者が元気になることが、市長の言われるとおり、最大の福祉につながりますし、雇用なくして定住も教育もありません。税収が顕著に推移しているということは、市として成長している証です。 その市民からお預かりしている税金をいかに最大化してお返しできるか、直接的に間接的に、また、投資的に予算を配分し、市民や支えていただく職員が幸せになるための変革であり、加速であることを願い、質問を終えさせていただきます。 ありがとうございました。     (拍手・自席へ移動)     〔市長 久世孝宏君 答弁席へ移動〕 ◎市長(久世孝宏君) それでは、創造みらい半田を代表されての芳金秀展議員の御質問の令和5年度市長施政方針についての要旨1、予算概要についての1点目、変革の起点としてどの分野に種をまき、「チャレンジあふれる都市・はんだ」の実現に一歩踏み出したと捉え、5年度予算に組み込んでいるかについてお答えいたします。 まず、変革の起点として、特に教育・子育て、地域経済、DXの分野に対して令和4年度に種をまき、第一歩を踏み出しております。具体的には、幸せになるための教育を実現する会議をはじめ、様々な会議を設置し、施策の検討に着手しており、中心市街地活性化や6次産業化のプロジェクトでは、民間の力を活用するため新たな人材を登用し、検討を始めております。 そして、令和5年度はこれらの取組を芽吹かせ成長させるため、会議や中心市街地活性化市長特任顧問、6次産業化農業者支援プロジェクトリーダーからの提言を生かし、具現化してまいります。 教育・子育てでは、教職員が子供たちと向き合える時間を確保するため、小学校での専科教員の配置や地域と学校をつなぐ学校地域協働支援員を配置し、地域経済の活性化では産業振興会議で未来を見据えた会議の開催や、市長特任顧問等が活動する費用を予算計上しています。 また、DXでは、パソコンやスマートフォンからできる行政手続を大幅に拡大し、『「いつでも」「どこでも」「簡単」「便利」なデジタルシティ・半田』を実現するなど、令和5年度予算は「チャレンジあふれる都市・はんだ」の実現に向けた内容を多く組み込んでおります。 続きまして、御質問の2点目、科学技術・イノベーションスタートアップについての半田市の見解についてお答えいたします。 国の令和5年度予算では、半導体や人工知能、バイオや宇宙分野の研究開発への支援など、科学技術・イノベーションへの投資、研究開発ベンチャーへの資金供給の強化など、スタートアップへの投資についても、GXやDXへの投資とともに柱に掲げています。 これらは、本市としてもこれからの社会に不可欠なものと捉えており、中でも地方自治体レベルにおいては、GXやDXに加え、スタートアップ企業が持つ先進技術を活用することで、地域課題の解決につながる可能性があり、期待をするところであります。 本市ではこれまで、愛知県の事業採択を受け、スタートアップ企業と協力して市が抱える課題の解決方法を探求してまいりました。その中でも、農業分野では、圃場の遠隔管理や収穫量予測などスマート農業の実現を目指し、デジタル技術を活用した農家の負担軽減につながる実証実験を継続して進めております。令和5年度においても、実用化に向け、引き続き取り組んでいく予定であります。 また、現在、愛知県がスタートアップ企業の拠点となる、STATION Aiを名古屋市内に建設中です。スタートアップは、今後大きな成長が見込まれる分野であり、本市としてもこれらの情報収集に努め、地域課題の解決とスタートアップ企業の育成にチャレンジしてまいります。 続きまして、要旨2、半田市の最大の魅力であるはんだ山車まつりと新美南吉についての御質問の1点目、はんだ山車まつりを経済振興及びシビックプライドの醸成にどのように生かしていくのかについて、お答えします。 はんだ山車まつりは、50万人を超える来場者でにぎわう知多半島最大ビッグイベントであります。また、山車まつりは山車文化の発信にとどまらず、多くの来訪者に半田市特有の観光資源である半田運河や周辺の豪商邸宅、醸造、食文化等に触れていただく絶好の機会でもあります。このため、グルメ、ショッピングブースはもとより、周辺の店舗などにおいて、半田の食や名産品を販売することによる来場者のおもてなしとともに、提灯飾りした幻想的な半田運河の情景の演出、豪商邸宅での各種催しを実施し、半田市の魅力を最大限PRすることで、山車まつり当日の経済効果はもとより、その後の再来訪の促進や経済振興にもつなげてまいります。 また、市民にとっても一大イベントとなるインパクトの大きさを活用し、シビックプライドの醸成を進めることも重要であります。例えば、祭りの魅力を知らない市内の子供たちにはんだ山車まつりに関わってもらうことによって、山車や祭りに興味や関心を持った子供たちが増えるような仕掛けづくりにも取り組むなど、将来の山車文化の継承につながるようなはんだ山車まつりを目指してまいります。     (自席へ移動)     〔教育長 鈴川慶光君 答弁席へ移動〕 ◎教育長(鈴川慶光君) 続きまして、御質問の2点目、新美南吉を芸術文化の振興にどのように生かしていくのかについて、お答えいたします。 新美南吉は、文学だけでなく、音楽、演劇、絵画など広く芸術を愛し、作品には郷土の伝統芸能も描いています。そうした南吉を、最近では様々な芸術分野の方々が表現活動のテーマにしてくださっています。広く市民に親しまれている南吉をテーマにすることで、ふだんは縁のない芸術分野でも関心を持ちやすくなります。 生誕110年においては、こうした異なるジャンルとのコラボレーションを一層進めることで、新たな南吉へのアプローチを提案し、芸術文化の振興に生かしてまいります。     (自席へ移動)     〔市長 久世孝宏君 答弁席へ移動〕 ◎市長(久世孝宏君) 続きまして、要旨3、幸せになるための教育についての御質問の1点目、幸せになるとはどういう意味で使われているかについてお答えいたします。 幸せになるとは、人生において誰もが願い、かなえていくべきものと考えます。幸せは個人それぞれで異なり、状況やタイミングによっても変化するもので、他人から押しつけられるものではありません。次代を担う子供たちが幸せについて自ら真剣に考え、行動する力を身につけることで、実現に近づくものであります。また、個人が幸せになることは地域の幸せにもつながり、将来の町の発展に寄与するものと考えております。     (自席へ移動)     〔教育長 鈴川慶光君 答弁席へ移動〕 ◎教育長(鈴川慶光君) 次に、御質問の2点目、今後、具体的にどのような教育が推進される想定かについてお答えいたします。 幸せになるための教育とは新しい取組ではありますが、これまでの教育と目指すものは同じであり、教育の目的は子供の幸せ、学校は子供が幸せになるためにあると考えています。今後、学校では、例えば、様々な場面で、私の幸せとは、みんなの幸せとは、また、私が幸せになるには、みんなが幸せになるには、そういったことを意識した教育活動が展開されたり、子供たちに問いかけたりすることで子供たち自身に幸せについて自ら考え、行動できる力を身につけさせていきます。 さらに、学んだことを生かせそうな場面を考えたり、学んだことを生かした経験を振り返ったり、学んだことと自分の生活や社会との関連を考えたりする活動を通して、よりよい人生を送るために必要な力を身につけさせてまいります。     (自席へ移動)     〔市長 久世孝宏君 答弁席へ移動〕 ◎市長(久世孝宏君) 続きまして、要旨4、民間人材を活用した取組についての御質問の1点目、民間人材に対し、どこまでの権限と責任があるのかについてお答えいたします。 民間人材の2人には、これまで民間で培ってきた経験を活用し、柔軟な発想とスピード感を持って各事業に取り組んでいただくため、その活動について適宜報告を受ける中、市長特任顧問には副市長相当の、プロジェクトリーダーには課長に相当する権限を与え、事業の実現に向けて取り組んでいただいております。 なお、責任につきましては、当然ながら任命権者である私に責任はありますが、民間人材の2人の取組は、外部の方を含めた評価委員会により1年ごとに評価を行い、その中の評価によっては契約の打切りも視野に入れて進めてまいります。 次に、御質問の2点目、令和5年度中に想定される予算規模はどの程度かについてお答えします。 中心市街地活性化については、官民の関係者による会議や市民を巻き込んだワークショップの開催などのほか、中心市街地内に活性化に資する人材が集い、活動ができるような場の創設などの事業を実施してまいります。 また、6次産業化については、まずは農業者間のコミュニケーションづくりワークショップの開催などを目指していることから、多くの予算を要しませんが、次のステップとして販路拡大に関する取組を行ってまいります。なお、いずれの事業も具体的な方法や費用などについては今後積み上げていくため、現段階で追加予算をお示しすることは適切ではないと考えております。 次に、御質問の3点目、ゼロカーボン戦略など、他の分野でも民間人材の活用を広げていくべきについてお答えいたします。 ゼロカーボン戦略において、現時点では民間人材の活用は予定していませんが、今後、各分野で専門的な知識を有する人材が必要となる場合は、民間人材登用も選択肢の1つとして個別に判断してまいります。 続きまして、要旨5の自治体DXの推進についての御質問、CIOの役割と責任はどこに規定されているかについてお答えいたします。 CIOは、情報戦略を進める組織のトップとして、情報セキュリティーやシステム管理、運用、さらには、デジタル技術を活用した業務改革を推進する者のことを言います。半田市DX推進計画では、副市長をはじめとする部長級で構成されたDX推進委員会が、本市のDXを分野横断的かつ戦略的に推進する組織として規定しており、このDX推進委員会の委員長である副市長がCIOとしての役割と責任を果たしております。 続きまして、要旨6、新病院建設事業についての御質問の1点目、新病院が開業するエリアビジョンについてお答えします。 半田市西部のエリアビジョンは、新病院の立地を踏まえ策定した都市計画マスタープランに示しているところであり、現時点で新たに検討する考えはありませんが、新病院周辺に位置づけた健康・スポーツゾーン及び新土地需要ゾーンについては、環境、農地保全やスポーツ、産業振興など、それぞれの特性に配慮して魅力あるエリアとなるよう取り組んでまいります。 次に、御質問の2点目、現半田病院の跡地利用についてお答えします。 現半田病院の建物は病棟以外が耐震補強されておらず、安全性の観点から解体を予定しています。なお、移転後には来客駐車場及び職員駐車場に余裕ができることから、近隣地に点在する倉庫や駐車場を整理し、不要となる土地については処分を進めていく予定であり、跡地を含めた庁舎周辺土地の活用について、現在、庁内プロジェクトチームを組織し、検討しています。 続きまして、要旨7、子育て施策についての御質問、明石市の5つの無料化施策を半田市で導入を検討することへの見解についてお答えいたします。 少子化が著しい今日、多くの自治体が子育て支援を重点施策と位置づけ、それぞれが地域のニーズに応じた様々な子育て支援策に取り組んでいると認識しております。とりわけ経済的支援については、自治体間競争の様相を呈しているようにも感じられるところであります。 御紹介をいただきました明石市では、子ども医療費の完全無償化や第2子以降の保育料、中学校の給食費などの5つの無料化を行っておられますが、本市においては、それらについてこれまでに検討した上で、実施しない選択をしてきたところであります。 子育て環境知多半島ナンバーワンのまちを目指す上で、今後、実施すべき子育て支援策につきましては、他市町と個別の子育て支援策を比較するのではなく、ゼロ歳から18歳までのハード、ソフト環境を総合的に見て、本市がナンバーワンとの評価を得てまいりたいと考えております。 他市町の事例を参考にすることは大切なことですが、市民の皆様から寄せられる声をより大切にするとともに、今年度、新たに設置いたしました子育て支援事業検討プロジェクト会議での議論等も踏まえて、費用対効果や公平性を確保しつつ、事業の新設、拡充に取り組んでまいります。 続きまして、要旨8、産業振興についての御質問の1点目、人材獲得に関する分科会や未来志向の勉強会が本会議の目的、目標に対し、どのようなロードマップの上で挙がってきたのかについてお答えします。 産業振興会議では、委員から出された意見を基に、働く人と企業に対して産業振興につながる施策を実施することで、半田に魅力ある企業が増え、最終的には事業者の元気で半田市を元気にするを目標といたしました。その目標を達成するため、短期、中長期の施策に分けて取り組むこととし、短期的な取組としては、事業者を元気にする重要な要素の1つ、経営資源である人材に着目し、人材獲得のための分科会を立ち上げることとしました。分科会では、学生や働く人、そして、企業に対して人材に関する調査、分析を行った上で、質の高い働く環境を目指すための具体的な施策に取り組んでまいります。 また、次世代を担う若い事業者の可能性を高め、新しい発想を持ってビジネスに挑む環境をつくるため、未来志向の勉強会を立ち上げます。この勉強会では、企業価値を高めるための先進的な取組を学び、具体的な事業展開に向けて事業者同士で議論を交わす中、必要に応じて分科会を立ち上げ、未来につながる施策を探り出してまいります。 次に、御質問の2点目、長期的取組として産業振興会議はいつ頃、どのような成果を創出し、市政に対し答申を出す予定かについてお答えします。 産業振興会議では、長期的な取組により半田に魅力ある先進的な事業に取り組む企業が増え、関係人口や定住人口が増えたり、人、物、金の域内循環が進んだりする状態を目指しており、おおむね5年から10年かけて目標に近づけたいと考えています。なお、現在の産業振興会議の委員の任期が令和7年5月末まででありますので、そこまでに中長期の産業振興施策の提言を行い、官民それぞれの立場で具体的な施策の実施に向けて準備を進めてまいります。 次に、御質問の3点目、第3次半田市産業・観光振興計画にある施策と、産業振興会議で挙がっている施策の違いについてお答えします。 第3次半田市産業・観光振興計画は、産業分野における、令和4年度から令和13年度までの10年間の方針を定めているものであります。産業振興会議は、その10年間の方針の具現化を議論するとともに、ゼロカーボンやDXなど世界共通で取り組むべき社会課題や、10年より先を見据えた未来志向の取組についても議論できる場として重要な役割を担っております。 人材獲得については、産業・観光振興計画において、安定した雇用の確保、働きやすい環境づくりといった方針を示しており、産業振興会議の中でも企業価値を高めるための重要な要素として挙げられておりますので、具体的な取組について、今後、議論してまいります。 以上で、創造みらい半田を代表されての芳金秀展議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。     (自席へ移動) ◆9番(芳金秀展議員) 御答弁いただきありがとうございました。 令和5年度の意気込み、また、思い、また、市長方針のとき以上に市長の意気込みを感じさせていただきました。 代表質問ということで、一つ一つの事業であったり、また、予算化されているものに関しては踏み込むという質問の場ではないというふうに心得ておりますので、今、御答弁いただいた中でも、さらに一歩踏み込んでお聞きしたい思いや方針、また、ここには予算には上がっていない部分の考え方なども少しお聞かせいただければと思いますので、再質問をさせていただきたいと思います。 各要旨に1つずつほどありますので、まとめて質問させていただけたらと思いますので、よろしくお願いします。 まず、要旨1の予算概要につきましては、いろんな分野で進めていくということも御答弁いただきましたが、この半田市の強みの中で、特にスタートアップは昨年度もその以前からも進められておりますけれども、知多半島にある日本福祉大学、こことは2015年に包括連携を結んでおりまして、いろんな分野で協力をしていくという約束があります。 特に、このスタートアップという点に関しては、産学官連携していくということも非常に大事な取組でありますし、また、人材の確保という部分でも、大学生という資源を使っていくことも必要ではないかと思いますので、今後、このスタートアップイノベーションというところで大学との連携、日本福祉大学との連携、福祉やスポーツ、そういった分野での連携は、知多半島の新たな産業やコミュニティーの創出にもつながるのではないかと思いますが、見解を伺います。 また、要旨の2では、山車まつり、また、南吉について御答弁をいただきました。 その中でも、山車まつりというのは特に地域が抱える大きな資源でございますので、なかなか全体として市としてそこに踏み込むというのは、また、難しい面があるのは承知しておりますけれども、多くの山車組が担い手不足や資金難といった危機が現状ございます。 補助金を投入して、今、文化財の保存であったりにはお金をつけていただいている部分はありますけれども、半田市として、この山車まつりという重要なコンテンツをどう継続させていくかという点では、例えば、久世市長がおっしゃられていた発信拠点をつくるとか、また、市全体として人材を育成していくとか、また、資金不足を解消するための仕組みを考えていくとか、せっかくのこの令和5年度の大きなイベントを機運に、今後継続していくための取組を、市民や、また、お祭り関係者の皆様と検討を始めてみるという考えはどうか、見解を伺います。 そして、要旨の3につきましては、幸せになるための教育ということで、本当に大きな一歩を踏み出したと思っております。しかし、やはり幸せというのは非常にぼんやりしております。御答弁ではこういうものだという提示をいただきましたけれども、それを進めていった上で、では、学校現場、子供たちに、幸せになるための教育が浸透したというふうに判断するためには、どのような検証をしていくのか。すごく難しいテーマかと思いますけれども、やはり検証をこういうふうにするという想定がなければ、思いだけが一方通行で終わってしまう可能性もありますし、また、幸せというものも人によっては、すごく極端なことを言えば、犯罪を犯す方というのは人の物を取ったり、人の命を奪ったりすることに幸せを感じる方もいるわけで、その人の幸せを追求するということは全て社会にとっていいことであるとは限らないわけでございますので、どういったものを幸せと定義し、それが子供たちに伝わり、身につけていただいたということをどのように検証するのか、この点については伺いたいと思います。 また、半田市では、以前、今は行われておりませんけれども、森しんぞう先生、本名は信三先生という方の立腰教育がありました。いろんな事情があって今は推進されておりませんけれども、半田市としての教育というものを以前にも掲げて、私もその世代でございますので、非常に意識の中に残っている言葉、姿勢、また、考え方は、今でも残っております。そういった試みが過去にもあるわけですから、また、この幸せになるための教育も大きな一歩だと思いますし、欲を言えば、もう一歩踏み込んだ教育改革にしていくために、現場の先生方、また教育委員会、また今回の会議体と共にどのように進めていくのか、具体的なロードマップがあれば教えていただきたいと思います。 そして、要旨の4のところでは、民間人材の方々について質問をさせていただき、御答弁いただきました。特に市長の特任顧問の方には副市長同等の権限があり、また、責任は市長にあり、また、評価委員会のほうでしていくという御答弁がいただきましたけれども、やはり権限があるということは、実行に移すための組織が必要だと思います。 現在もヒアリングの中で産業課が中心となり中心市街地都市計画課、また、他部署にわたって職員が協力をして進めていることは承知しておりますけれども、今後、具体的になってきた上では、実行に移すための組織というものが必要になるかと思いますが、その点について見解をお伺いしたいと思います。 そして、要旨の6、新病院建設事業については、非常に大きなプロジェクトが間もなく実を結ぶということで大きな期待をしておりますけれども、病院を含めた運動公園含めた健康・スポーツゾーンというのも重要な場所になってまいりますし、また、近隣にある松森町エリアという都市マスター計画プランの中では新都市需要創出ゾーンということで、重要なポイントになるという御答弁もいただいております。 ただ、その場所が半田市の中では西側に位置し、周りに住宅のない場所になっております。砂上の楼閣になってはいけませんので、市全体、または知多半島という面で考えたときに、そこにアクセスする方法というものは非常に大事になってまいります。 方針の中でもアクセス道路に関しては記述がございますけれども、より大きな面で、環状線であったり、また関連する都市計画道路の進捗がどのようになっているのか、現時点で分かる範囲で教えていただけたらと思います。 また、要旨の7ですけれども、子育て施策についてです。 こちらも、久世市長のやはり若い市長に切り替わり、子育て世代の市長が誕生したということで、非常に期待を込めて市民の皆様も日々動向を見ている施策だと思います。 昨年度から子ども未来部が創出されて、新しい取組が5年度予算にもたくさん上がってきております。また、プロジェクト会議という中で市民の方々からいろんなアイデアを寄せられていまして、それを実現していくという意気込みを感じることができました。 私の質問の中では、今、国内でもよく認知されている明石市の子供の施策について半田市としてはどうだという質問をさせていただき、現段階では検討した結果やらないということになっているという答弁をいただいたと思います。 私は、明石市の事業を全てそっくりトレースしてくださいということではないと思っています。ただ、明石市がなぜそこにメスを入れてやることができたのかという過程をやはり勉強する、研究するべきだと思っておりますし、明石市のように本気で子育て施策をやるんだと、そういう覚悟があるのかどうかが大事なことだと思っています。 子供は未来の担い手でありますし、半田市の宝として市民一丸となって生み育てていく覚悟が必要だと思います。その上で、半田市として子育てをまちで育てていく、いま一度、久世市長の子育てに対する思い、意気込みをお伺いできればと思っております。 そして、最後に要旨の8について、産業振興、こちらも大事なテーマであります。産業振興会議、大いに期待をしております。大きな事業ですし、久世市長も会議の中で言われておりました経済分野というのは、今まで行政では踏み込まない、なかなか市の財政規模では大きな事業ができない、そういう分野であるにもかかわらず、久世市長は、やはりこの経済分野に取り組むことこそが市政の発展につながるということで、この会議を創出され、今、議論されています。 しかし、今、国では、経済産業省がいろんな分野に横串を刺して改革が進められています。市長の経済に対する思いや、また、経済部門を強化し、また、組織を改革していくということも必要ではないかと思いますが、産業振興においても市長の思いを再度お伺いしたいと思います。お願いします。 ◎市長(久世孝宏君) それでは、ちょっと順番にお答えさせていただきます。 まず、スタートアップと、それから、日本福祉大学との連携をどう考えていくかという御質問だったかと思いますが、当然ながら、私自身、それから半田市役所としましても、日本福祉大学というのは重要なパートナーだというふうに考えています。ですので、まず、よく私も、なのでトップ同士の会談というのも定期的に行うようにしていますし、また、実際、今、部活動の地域移行に関してもいろんな連携を取っていこうとしている中で、重要なパートナーだということであります。 また、それが、実際、スタートアップとか新たな産業というところにいくかということにつきましては、この連携を、今、課題解決のところでお付き合いをしている部分の中で、いろいろな御提案、今後、この連携を深めていく中でいろいろお互い考えていること、こうしたい、ああしたいというふうな連携を深めていく中で、また、さらにそういったいいものが生まれてくることは期待をしておりますので、まずはしっかりと関係を保っていく、いろんなことが議論ができるような環境をつくっていく中で、将来的にはいいものが生まれてくるようなことにつながればというふうに考えております。 それから、山車まつりの継承と、これ、市が行うはんだ山車まつりではなく、各地区の春祭りのことの継承とか担い手を増やしていくという御質問かと思いますが、まず、今、考えているのは、やはりまず山車組の方が課題だと思って本気で動いてほしいなというふうに思っています。その促しというのは、実際、私も山車組の方と会うときには、いろんな僕が思っているような提案のことなどをさせていただいているところでありますし、何よりやっぱり自治区とかほかの関係の方にも、やはり半田市としてはまず自治区が何かやることに対して半田市は精いっぱい支援をしていくというスタンスで通っているので、山車組に対してもまず同じスタンスで挑みたいなというふうには思っております。 その中で、これから山車組の方たちが検証していくに当たっていろんな課題が出てくるというところ、それから、市として支援がしていけるようなところというものに関しましては、できる範囲で応援をしていきたいなというふうに考えています。 ちょっと先にほかのことを、幸せ教育に関しまして後で教育長から、先生からお答えをさせていただくとして、民間人材の活用の中の中心市街地の特任顧問や農業のプロジェクトリーダーが動くための組織が必要ということは、全くそのとおりだというふうに思っております。 実際、来年度からはそういったサポートする職員をつける予定でおりますし、また、これも必要とあれば、職員とかチームをつくっていくようなことは考えて、そもそも僕が民間人材の方を活用して思い切り動いてもらおうということで招聘をしていますので、その方たちが思い切り動けるような体制はもちろんつくっていこうというふうに思っています。 それから、北部の環状線の進捗ですが、実際、阿久比町長が新しく代わられて田中町長に代わってから、このことを、今、一旦、まずこの課題についてどうしていこうかという話もさせていただきました。その中で、阿久比町としてもやっぱり早期に造っていこうということで、現時点では今話をしているところでございます。 もちろんこちらも進めていくんですが、今、実際問題、環状線というよりもまずはアクセス道路、こちらのほうを阿久比町地内のところ、まずやっぱりこちらは早く、病院が開院するまでにはきちんと通さなきゃいけないということで御協力もお願いをしたと、あわせて、環状線のことについても進めていこうねという話をさせていただいたところです。 それから、子育て環境ナンバーワン、知多半島でナンバーワンを目指すための意気込みということであります。 もちろん僕も子供のことを、子育てというのは、もう今、本来であれば家庭がというところではあるものの、やはりもう地域でみんなで見守っていくと、そのほうが僕も子供の健全育成については効果があるというふうに考えておりますので、芳金議員がおっしゃられるように、地域で半田市として子供を健全育成、しっかりと応援をしていくという意気込みであります。 その中で、今僕が感じている、実際、子育て、僕もやってきた中で感じているところが、半田市はきちんといろんなことはやっているなと、ところが、なかなか図抜けた目立ったものがないというようなところは感じているところでございます。その辺りの情報発信とか、あと、本当に要ることに資源を投入していかないと、経済的な支援をあれもこれもやっていたら本当にもたないというふうにはもう感じている中で、そのことも考えながら、やはり評価をどう得ていくかということもしっかり考えをもちろん念頭に置きながら、しっかりと取り組んでいくというところでございます。 あと、最後、産業振興についての思いということも御質問いただきました。 芳金議員の御質問にもありましたけれども、やはり経済対策、それから、市内に事業者がある、働く場所があるというところは、僕も常々最大の福祉につながると。事業者の方が雇用を守っていただければ、この前のコロナのときにでもあそこで雇い止めとかがなければ、事業者が守ってくれればこちらから支援をすることも必要もなかったということを考えると、やはり事業者の方がしっかりと元気な事業者がたくさんあることが、もう半田のまちにとっても必要だし、魅力につながるというふうに考えております。その中で、この部分は私もチャレンジしていく部分だというふうに思っていますが、成果を出せるように頑張ってまいりたいと思っています。 以上です。 ◎教育長(鈴川慶光君) 幸せ教育につきまして、どのようなことが幸せ教育が浸透しているか、その検証をというようなことだったと思うんですけれども、幸せにつきましては個人によってそれぞれ差があったりとか、また、今の幸せ、今幸せに感じる、ちょっと先の幸せ、将来の幸せ、そういった様々な要件があると思うんですが、最終的には将来どう幸せに生活をしていくかというところにあると思うんですけれども、それを今幸せ教育を小・中学校でしていく段階で推し図ることはできませんので、子供たちに対しては、今の幸せ、将来の幸せ、そういったことも含めて幸せについて自分の考えを持ち、また、人の考えを聞きながら、自分ではこれが幸せと思うけれども、ほかの子はそれを幸せと思っていないとか、ほかの子は違った感覚を持っているというところを幸せをキーワードにして話し合う機会を設けながら、だんだん自分自身の考えを広げていく、深めていく、そういった活動が展開されていくということを期待しております。 ですので、検証するといったときには、子供たちがそういった幸せについて考える機会がどの程度あって、自分の中に幸せということがどれだけ意識して活動できるかというようなことを、やっぱり意識調査みたいなものをしていきたいと思いますし、また、それを導く教職員につきましても、教職員自身も幸せについて考える機会を設けながら、どれだけ子供たちにそういった活動とか考えを浸透させることができたかというところを図っていきたいなということを思っております。 また、もう一つ、動向、どのように進めていくかということですけれども、幸せになるための教育を実現する会議からの提言を受けまして、教育委員会としましては、半田市としての教育目標との関係を整理して2月の校長会で提示し、周知したところでございます。 この後、小・中学校では、来年度に向けての各学校での教育目標を検討し、作成をし、4月から幸せをキーワードにした活動を意識した目標に沿った教育活動が展開されていくことになると思います。 実際に具体的には、4月から教科担任制を推進するための教員の配置を市独自で行ったりですとか、8月には、芳金議員のお話がありました、麹町中学校で実践された工藤先生の講演も予定をしております。そういった活動を通して、子供たちの幸せのために、教職員、学校一丸となって取り組んでいくような、そういう活動をしていきたいというふうに考えております。 ○議長(鈴木幸彦議員) 芳金秀展議員の質問を終わります。 しばらく休憩します。---------------------------------------     午前10時28分 休憩     午前10時43分 再開--------------------------------------- ○議長(鈴木幸彦議員) 会議を再開します。 志民ネット代表、小栗佳仁議員の発言を許します。     〔6番 小栗佳仁議員 質問席へ移動〕(拍手) ◆6番(小栗佳仁議員) 議長のお許しをいただきましたので、さきに通告してあります令和5年度市長施政方針について、志民ネットを代表しての質問をさせていただきます。 なお、代表質問2人目となり、私の後も代表質問が続きますので、質問が重なることは多々あるかと思いますが、御理解していただきたいと思います。 さて、久世市長は、冒頭、長期化するコロナ禍において、ウクライナ情勢などの影響も絡め、物価高騰も続いており、依然として市民生活や事業活動に影響を及ぼしております。コロナ対策や物価高騰への支援策については、引き続き国や県が行う支援策を考慮しつつ、本市の状況を把握し、さらに、ウイズコロナ、アフターコロナの生活スタイルを見据え、必要に応じて適時適切に対応していくと述べられました。 市長施政方針では、職員に対し失敗を恐れずチャレンジをしてほしい、時には完璧でなくても行動に移し、それから、修正していくやり方も必要と述べられました。この言葉からも、職員の創造力向上やモチベーション向上にもつながる言葉であったと受け止めました。 また、昨年度にまいた種を芽吹かせ大きく成長させるために、変革を加速する予算と位置づけ、過去最大規模の448億1,000万円、対前年比16億5,000万円、3.8%増になっていることから、市民に寄り添い、半田市に活力を満たすことが期待できる予算となっていると思っております。 それでは、主題、令和5年度市長施政方針について。 要旨1、長期化するコロナ禍において物価高騰も続いており、市民生活や事業活動に影響を及ぼしておりますが、物価高騰が市民に及ぼす影響についての認識をお伺いします。 また、行政が新たに取り組む事業について、コスト削減を意識しないと今後の財政に大きな影響を与えかねないと思っていますが、市長はコスト削減についてどのように認識されているのか、お伺いします。 続きまして、特に力を入れる取組について質問させていただきます。 要旨2、第9回はんだ山車まつりの開催については、大成功に導くことで、コロナ禍を乗り越えた喜びを皆で分かち合いたい、そして、新美南吉生誕100年記念事業は、一人一人の心の中にも感じて表す力を育み、芸術文化の振興につなげると述べ、この2つのビッグイベントを同時に迎えることで、市内外への半田市をPRする絶好の機会であり、大いに盛り上げてまいりますとのことでした。 第9回はんだ山車まつりの開催と新美南吉生誕110年記念事業につきましては、これまでも、はんだ山車まつり、新美南吉生誕祭など、歴史と文化の象徴的な事業として行ってまいりました。振り返ってみて、全国的な発信や誘客などの課題をどのように捉えているのか、お伺いします。また、課題解決に向けての変革はどのようなことを考えているのか、お伺いします。 要旨3、幸せになるための教育については、幸せになるための教育を実現する会議の議論により、各学校や教員が主体的に考え、授業や行事などで幸せという視点を取り入れるなどし、幸せになるための教育を実現するとのことでした。 しかし、現在は、全児童・生徒にタブレット端末が導入され、タブレットから得る情報に頼ることが多くなり、孤立化するのではないかと思っております。さらに、人に伝える力、人から学ぶ力が低下したり、お互いを尊重し、尊敬できる人間関係が低下して、いじめに発展していくのではないかと危惧するところです。まずは孤立化の解決をして、その先に幸せになるための教育があるかと思いますが、見解をお伺いします。 要旨4、中心市街地の活性化と6次産業化を通じた農業者支援について、市長特任顧問は民間人の発想と創意工夫により展開を期待して、商工会議所や職員さんたちとの総合的で中心市街地の活性化が進められると期待しています。 また、6次産業化プロジェクトリーダーによる6次産業化を通じた農業者支援により、将来の知多半島の食、コンテンツが、大都市や世界で通用する商品となることを目指しています。知多半島には十分なポテンシャルがあり、大いに期待しております。 質問は、これまでに特任顧問とプロジェクトリーダーから得た情報で手応えをどのように感じているのか、お伺いします。 要旨5、進化したIT技術を浸透させることで、人々の生活をよりよいものへと変革させるというDXの推進について、約1,300ある行政手続について、令和5年度から3年間でパソコンやスマートフォンで可能な手続の全てのオンライン化を目指し、24時間365日どこからでも可能な手続ができるようにするとしています。 これまでも、国の方針や半田市独自にオンライン化やシステム導入に多額のお金を使ってきましたが、適正なコストであったか、疑問が多々ありました。コスト意識は重要であると考えますが、過去を振り返ってどのような認識なのか、お伺いします。 要旨6、その他の重要施策について、新学校給食センター建設工事に着手していくとのことですが、規格外の形やサイズに対応できる設備を備える給食センターと認識しています。給食食材は、規格外の形やサイズの野菜などを管理し、通常の価格で購入することで農業支援策の1つに加えることを考えていくべきだと思っておりますが、見解をお伺いします。 要旨7、環境についての公用車の電動車購入について伺います。 公用車を2030年までに電気自動車、ハイブリッド車等の電動車の割合を50%を目指しています。電気自動車のバッテリーの劣化が早いことから、購入3年で三十数%の残価率になる車もあります。電力不足にもつながりかねないと思っております。 災害時の電源として考えEV車を導入した市町もありますが、ハイブリッドでも対応できますし、現段階ではハイブリッドが有効だと思っております。水素を内燃機関として使う実証もされておりますし、バッテリーの開発も急速に進んでいます。2030年までに電動車の割合を50%にする目標ではなく、当面はハイブリッド車も電動車と考え、バッテリーの開発や水素燃料車開発状況を踏まえたカーボンニュートラルの推進をしてはどうかと思いますが、見解をお伺いします。 施政方針で述べられた各事業の基となる認識、見解を伺ってまいりましたが、それが基礎となって事業展開されていくと思っております。そして、各施策、各事業を進めていく上で振り返りと課題整理を確実に行い、今後の展開に生かすようお願いしたいと思っております。 また、長引くコロナ禍や世界情勢の変化など、私たちを取り巻く環境は目まぐるしく変わる難局を、市長と職員、民間団体などと対話的に学び合うことで、市民の幸せや希望の早期実現をお願いし、志民ネットを代表しての質問席からの質問を終わります。 質問中に、新美南吉生誕110年と申し上げるところ、新美南吉生誕100年と申し上げました。おわびして訂正をいたします。     (拍手・自席へ移動)     〔市長 久世孝宏君 答弁席へ移動〕 ◎市長(久世孝宏君) それでは、志民ネットを代表されての小栗佳仁議員の御質問の令和5年度市長施政方針の要旨1、物価高騰が市民生活や事業活動に及ぼす影響についての御質問の1点目、市民に及ぼす影響についての認識についてお答えをいたします。 ウクライナ情勢や円安等による物価高騰は市民生活に影響を及ぼし、特に、電気、ガスなどの光熱費及び食料品の価格高騰は大きく影響を受けていると認識しております。そのため、令和5年度当初予算においては、子供の発育に必要な給食の質を確保するため、学校給食で1食当たり25円、保育所等で1食当たり20円を食材費に上乗せし、物価高騰対策として支援を行うこととし、今後も社会情勢を見ながら必要な支援を行ってまいります。 次に、2点目の行政が取り組む事業についてのコスト削減に対する認識についてお答えします。 行政コストも物件費が物価高騰の影響を受けて増加しており、今後、新病院の建設や老朽化した公共施設の更新などを控え、必要な支出がさらに見込まれることから、今まで以上にコストを意識し、事業の取捨選択も視野に入れる必要があると認識しております。 物価高騰が続く中、市民の皆様から大切なお金をお預かりしていることを肝に銘じ、職員一人一人がコスト意識を持って事業に取り組むことを改めて徹底してまいります。 続きまして、要旨2、第9回はんだ山車まつりの開催、新美南吉生誕110年記念事業についての御質問の1点目、過去の実施を振り返り、全国的な発信や誘客などの課題をどのように捉えているかについてお答えします。 はんだ山車まつりは回を追うごとに来場者数が増加しており、全国的な認知度の向上や誘客の促進が着実に図られてきましたが、イベントの規模や質の高さからすると、発信力を強化することでさらなる誘客促進が期待できると認識しております。 新美南吉生誕110年記念事業については、ごんぎつね等の作品や南吉自身の全国的な認知度は高いものの、南吉が半田市出身で多くの作品がふるさとを舞台に書かれていることや、南吉記念館が半田市にあることについては、文学愛好家などを除いて全国的には十分に知られておらず、観光誘客に生かし切れていないことが課題と言えます。 続きまして、御質問の2点目、課題解決に向けての変革はどのようなことを考えているかについてお答えします。 はんだ山車まつりについては、半田市も加入する愛知・名古屋観光誘客協議会の県外プロモーション活動を通じて広く周知を図るほか、ユネスコ無形文化遺産登録の祭礼保存団体により構成される全国山・鉾・屋台保存連合会を通じて関係者にもPRしてまいります。 また、JR東海や名鉄と連携する誘客キャンペーンを通じたPR展開や、桟敷席販売と絡めたバスツアー企画を大手旅行会社に働きかけるなど、さらなる全国的な発信と誘客の促進に努めてまいります。 南吉のふるさと、作品の舞台の認知度の弱さについては、本年1月に発行した南吉作品とその舞台である観光資源を結びつけて紹介する、「ごんぎつねと旅するHAND A BOOK」を全国の文学館や協力書店にて配布するほか、PR動画をユーチューブ配信することで認知度向上を図るとともに、はんだ山車まつりの50万人を超える来場者に対しても、南吉のふるさと半田をPRすることで、南吉記念館や各種の生誕記念事業への誘客につなげてまいります。     (自席へ移動)     〔教育長 鈴川慶光君 答弁席へ移動〕 ◎教育長(鈴川慶光君) 次に、要旨3、幸せになるための教育についての御質問、タブレットにより危惧される問題と幸せになるための教育については、市長の見解を確認しておりますので、私がお答えさせていただきます。 GIGAスクール構想による1人1台タブレットを活用した教育につきましては、従来の教育方法では得られなかった多様な学びの機会や自己学習能力の向上など様々な効果が期待される一方で、過剰な利用による健康被害やコミュニケーションのトラブルの増加など、弊害を危惧する声も聞かれます。 そこで、現在、学校では、児童・生徒がデジタル技術を使いながら正しく安全に利用するために、デジタル・シティズンシップ教育を進めています。 デジタル・シティズンシップ教育では、インターネットやデジタル技術を使用する上でのマナーや倫理観、プライバシーやセキュリティーについての意識を高め、相手を尊重したり相手に配慮したりする気持ちを持てるようにします。また、適切な言葉遣いや行動を心がけることを学ぶなど、コミュニケーション能力の向上も図ります。 子供たちがこれからの新しい時代を生きる力を身につけるために、ICT教育を推進しながら、同時に、幸せになるための教育を進めていくことが重要であると考えています。     (自席へ移動)     〔市長 久世孝宏君 答弁席へ移動〕 ◎市長(久世孝宏君) 続きまして、要旨4、中心市街地の活性化と6次産業化を通じた農業者支援についての御質問、特任顧問、プロジェクトリーダーから得た情報で手応えをどのように感じているかについて、お答えします。 市長特任顧問プロジェクトリーダーについては、令和4年12月に着任して3か月が経過したところで、2人とも現在の主な活動としては、現状を把握するための情報収集や関係者などとの意見交換に取り組んでいるところであります。 その中で、市長特任顧問からは中心市街地の活性化につながる様々な事例を紹介してもらい、市民、事業者、そして行政が連携し、一体となって取り組むことの大切さや必要性を改めて実感させられております。 また、プロジェクトリーダーは、農業者自らが自分のことをPRできる「語れる農家」を育て、半田、知多半島の食材が世界に向けて発信できることを目指しており、今までにない新たな取組に向かって動き出すことに期待と魅力を感じています。 続きまして、要旨5、DXの推進についての御質問、オンライン化やシステム導入のコストについてお答えいたします。 本市では、システムの導入に当たり、近隣市町、同規模自治体の情報収集に努め、機能の確認はもちろん、運用経費を含めたコストが適正であることを確認しています。また、コスト増大につながるパッケージシステムのカスタマイズは行わないことを徹底しており、法改正に伴うシステム改修についても最小限に抑えるよう努めております。 今後も、行政事務の効率化、高度化を図ることが可能で、かつ、コストパフォーマンスに優れたサービスの導入を進めてまいります。     (自席へ移動)     〔教育長 鈴川慶光君 答弁席へ移動〕 ◎教育長(鈴川慶光君) 続きまして、要旨6、新学校給食センター建設についての御質問、農業支援策としての給食食材の購入についてお答えいたします。 本市では、食材の選定につきまして、必要な時期に必要な数量を確実に納品していただけるものを、価格や品質、産地などを比較する中で選定しています。また、新学校給食センターの建設に当たり、野菜を洗浄する機能の高い機器や、従来より大きな野菜にも対応した切裁機を導入し、より安心・安全な給食の提供を目指すとともに、調理の効率性や多様性を高めてまいります。 しかしながら、通常の野菜の下処理であっても全てを機器任せにすることはできずに、機器へ投入する前には食材の傷みの確認や異物の除去、そういった作業を手作業で行っております。規格外の野菜であればさらに多くの人員配置が必要となり、費用面も含め総合的に判断する必要がありますので、現在のところ規格外野菜の通常価格購入による農業支援策を実施する考えはございません。     (自席へ移動)     〔市長 久世孝宏君 答弁席へ移動〕
    ◎市長(久世孝宏君) 続きまして、要旨7、環境についての御質問、公用車の電動車購入についてお答えします。 本市が、半田市公共施設CO2排出削減対策実行計画に基づき掲げました、公用車の電気自動車、ハイブリッド車等の電動車の割合を2030年までに50%以上とする目標につきましては、電気自動車に特化したものではなく、ハイブリッド自動車のほか、水素燃料電池自動車やプラグインハイブリッド自動車など、様々な車の特性を踏まえて導入していくものであります。 今後も社会情勢や開発状況等を見極めながら、災害時の活用なども総合的に判断し、カーボンニュートラルに向けた公用車の導入を推進してまいります。 以上で、志民ネットを代表されての小栗佳仁議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。     (自席へ移動) ○議長(鈴木幸彦議員) 小栗佳仁議員の質問を終わります。 しばらく休憩します。---------------------------------------     午前11時07分 休憩     午後1時15分 再開--------------------------------------- ○議長(鈴木幸彦議員) 会議を再開します。 公明党代表、山田清一議員の発言を許します。     〔11番 山田清一議員 質問席へ移動〕(拍手) ◆11番(山田清一議員) 議長のお許しをいただきましたので、公明党半田市議団を代表して、令和5年度市長施政方針について質問いたします。 半田市は、知多地域における政治、経済、文化、教育の中心都市であり、昨年10月に市制施行85周年を迎え、本年は南吉生誕110年記念事業、第9回はんだ山車まつりの開催など、半田市を全国にPRする絶好の機会となります。 これまで、常任委員会などにおいて、調査研究のため、行政視察で県内外の他市町へ行くことがありますが、そのたびにいつも思うことがあります。それは、やっぱり半田が一番いい、やっぱり半田が住みやすいということです。 半田市の今、そして、これからを久世市長のリーダーシップにより、さらに発展していけるよう御期待申し上げ、以下、質問いたします。 要旨1、予算編成について。 新型コロナウイルス感染症に加え、国際情勢の変化に伴う原油価格や物価の高騰など、市民生活のみならず、社会・経済など多方面にわたって甚大な影響を及ぼしています。 また、我が国は、人口減少、少子化、高齢化の進展が見込まれており、現役世代の負担はさらに大きくなるとともに、経済、市民生活、医療・福祉、まちづくりなど各分野に影響を与えることが懸念されています。 半田市において久世市長は、「市民が幸せを実感でき、希望を持てるまちとなるよう」になるよう、どのような将来展望を持って、令和5年度予算編成をされたのかお尋ねします。 要旨2、中心市街地活性化市長特任顧問及び6次産業化を通じた農業者支援プロジェクトリーダーについて。 令和3年度に半田市議会総務委員会が、議会閉会中の調査テーマ、行政における民間人材の活用について調査研究しました。 その報告書の提言には、民間人材が力を発揮できる職場環境について、民間から高度専門人材を採用しても、市役所と民間人材の業務スキームや考え方の違いにより民間人材が壁にぶつかることがないように、責任を持ってサポートをしていく体制を構築すること、民間人材の知見と業務スキームを取り入れることによる組織改善についてとして、民間人材を獲得することで、その能力とともに、その人材の知見や経験から得てきた民間企業のノウハウや業務スキームを自治体業務に取り入れることができること、最後に、民間人材の活用は人が行うことであるがゆえに、職場環境が合わないなどの理由でうまくいかないことも想定されますが、成功に向けて環境整備、改善していき、チャレンジし続けることと提言をされました。 幾ら優秀な人材が採用されても、その能力を発揮できる組織体制でなければ、力を出し切れません。特任顧問及びプロジェクトリーダーの能力が100%発揮できるように、どのようなチーム体制で取り組んでいきますか、市長の見解を伺います。 要旨3、DXの推進における情報格差の解消について。 行政手続のオンライン化によるいつでも窓口、そして半田市の公式LINEにおいて、市民一人一人の希望に合った情報を受け取ることができるセグメント配信機能や相談窓口の予約機能を盛り込み、機能を拡張するなどDXの推進が図られることについて、大いに期待しています。 令和4年度総務委員会において議会閉会中の調査テーマ、自治体DXの推進について調査研究しました。 その報告書の中に、誰一人取り残さないデジタルデバイド対策、情報格差対策を継続的に実施することとして、サポート体制の構築のため、市が実施するスマートフォン教室のほか、地域の様々な企業、団体、学生等と連携して、身近な場所で安心して支援を受けられるようにすることと提言されました。 令和4年5月に総務省が発表した令和3年通信利用動向調査の結果によると、スマートフォン世帯保有率は88.6%、スマートフォンによる年齢階層別インターネット利用機器の状況では、30代の91.7%が最も高く、60代70%、70代40.6%、80代以上12.1%となっております。 スマートフォンなどの端末は、便利さを実感でき、効率化にもつながる画期的なツールですが、使えない人への配慮は重要なことです。誰一人取り残さないデジタルデバイド対策を推進するためにスマホよろず相談会が予定されていますが、身近な場所できめ細やかに、さらなる取組が必要であると認識していますが、見解を伺います。 要旨4、子育て支援について。 昨年の出生数は、国の想定よりも8年も早く80万人割れの見通しとなり、家族だけに依存する子育ての限界を露呈しつつあり、社会全体で子供を支える子育ての社会化への転換期を迎えています。 そうした中、国の2022年度第2次補正予算に出産・子育て応援交付金が計上され、半田市においても、妊娠の届出時、出生後に面談を受ければそれぞれ5万円、合計10万円を給付する経済的支援が実施されることから、喜びの声を聞いています。 また、妊娠期から出産・育児期まで一貫して妊婦や子育て家庭の相談に応じ、必要な支援につなぐ伴走型相談支援が始まります。 核家族化が進み、地域とのつながりも希薄になる中、孤立感を抱く妊婦・子育て家庭が少なくありません。心身にストレスがかかる状態が続けば、虐待などにつながるおそれもあり、早期の支援が重要です。特にコロナ禍においては、その深刻さは増していると言われています。 伴走型相談支援については、妊娠時から相談機関が寄り添い、子育ての不安を払拭し、安心して子供を産み育てられる社会を構築するための血の通った温かな精神的な支援となることを願っています。 また、新たに産後2週間の方を対象に、市独自に電話での相談等を行うすこやかベビー応援コール事業が開始され、より重層的な相談体制が構築されます。 孤立することなく安心して子供を産み育てられる社会へ向け、いかに実効性のあるものとしていくのか、その取組について見解を伺います。 要旨5、民間提案制度について。 市長施政方針の結びの中で、まちの発展には、市民、各種団体、事業者、行政がより一層の連携を図り、まちづくりを進めていく必要がありますと述べておられます。 民間人材の採用や幸せになるための教育を実現するための会議、産業振興会議、eモニター制度の導入、市民討議会など、まさしく市民、民間、行政がこれまで以上に連携してまちづくりを進めようとする久世市長の特徴的な取組と言えます。 社会経済状況の変化等による新たな行政課題や、多様化かつ複雑化する市民ニーズに対応していくには、行政だけでは限界があります。そうした中で、民間ならではの柔軟な発想や専門性を事業に生かしていく民間提案制度を創設することも選択肢の1つと考えます。 民間提案制度は、公共サービスのコストダウンや行政の効率化を主な目的として、行政業務の負担軽減、効率化で効果的なサービス提供の確保、民間企業が持つ技術やノウハウを公共サービスに活用できる手法として導入する自治体が増えてきています。 民間提案制度は、自由に提案できる自由提案型と、自治体がテーマを設定するテーマ設定型の手法があります。 市民の声を市政に反映することを発展的に捉え、民間事業者等からの提案制度を設けることで半田市の課題解決につながる民間提案制度の創設について、市長の見解を伺います。 要旨6、学校施設等の公共施設を利用したゼロカーボンシティの実現について。 地球温暖化対策のため、我が国では2020年10月に、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことが宣言されました。 環境省の地球温暖化対策計画では、公共施設や事務所ビル、商業施設などの建物においては、エネルギー起源CO2排出量を2013年度比51%削減すると目標設定されており、建物でのエネルギー消費量を大きく減らすことができるZEBの普及がカーボンニュートラルの実現に向けて求められています。 ZEBとは、ネット・ゼロ・エネルギー・ビルの略称で、省エネや再生可能エネルギーを活用して、建物の運用段階でのエネルギー消費量を限りなくゼロにすることを目指した建物のことです。 半田市においては、乙川中学校が新しくなり、令和5年度は亀崎小学校の実施計画が予定されています。また、今後、老朽化した公共施設が順次建て替えられていきます。 地球温暖化や激甚化、頻発化している災害等に対し、地球規模での環境問題への取組であるSDGsや2050年のカーボンニュートラル達成に向けては、さらなる取組が急務となっています。 公共施設の中でも大きな役割を占める学校施設の老朽化がピークを迎える中、省エネルギー化や再生可能エネルギーの導入など、積極的な推進が一層求められています。 また、太陽光発電の導入推進時には、初期費用や維持管理費用の負担がないPPAモデルを活用するなど民間事業者との連携を図りながら、公共施設の屋根や土地などへの太陽光発電設備や蓄電池の設置などを進め、使用電力の100%再エネ化が望まれます。 半田市においては、ゼロカーボンシティはんだビジョンが策定されており、今後の具体的な取組に大いに期待しております。 そこで、学校施設等の公共施設を利用したゼロカーボンシティの実現について、現状と今後の取組について伺います。 要旨7、半田市公共交通バス及びおでかけタクシーについて。 半田市公共交通バスについて、高齢化の進展により、これまで以上に利用者の増加が予想されます。それとともに、自動車免許証返納した方々にとっては、自動車で移動できた生活から公共交通バスへの転換は、想像以上に不自由さを感じるはずです。 車を運転できるときから、年に数回程度でも半田市公共交通バスに乗り慣れておくということも大切であると感じています。特に2月末までは、8路線無料乗車キャンペーンにより、ふだんよりも多くの方々がバスに乗車され、利用者からは喜びの声を聞いております。 市内には、公共交通バスとともに、有脇小学校区でおでかけタクシーが昨年8月1日よりスタートしています。利用登録の上、事前予約し、自宅を発着地点として駅やクリニック、スーパー、郵便局などが目的地となり、片道300円で利用できます。 令和5年度は、横川小学校でバス会設立される予定となっています。さらに、新病院移転後の公共交通環境を見据えた第2次半田市地域公共交通計画策定が着手されます。 以前、名古屋大学の加藤博和教授より、お出かけの足を地域自らが考え、つくり、守り、育て、生かす、自治体はその要にあると教えていただきました。 そこで、2点についてお尋ねします。 1点目として、公共交通バスとおでかけタクシーの選定の考え方について伺います。 2点目として、市民の大切な足となる公共交通バスとおでかけタクシーの今後の展望を伺います。 以上をもちまして、公明党半田市議団を代表して、質問席からの質問を終わります。     (拍手・自席へ移動)     〔市長 久世孝宏君 答弁席へ移動〕 ◎市長(久世孝宏君) それでは、公明党を代表されての山田清一議員の御質問の令和5年度市長施政方針についての要旨1、市民が幸せを実感でき、希望を持てるまちとするため、どのような将来展望を持って、令和5年度予算編成をしたかについてお答えいたします。 御指摘のように、少子高齢化が進むことで財政運営にも影響を及ぼすことが懸念されますが、こうした中でも、市民が幸せを実感でき、希望を持てるまちとするためには、社会の変化に対応した行政サービスの変革に加え、市民のまちづくりに対する意識を変えていくことも必要です。 市民、事業者、有識者の声を聴き、市民がまちを育み、まち全体で人を育む好循環を生むために、計画段階から一緒に考え、協働で新しいまちづくりにチャレンジしていきたいとの思いから、各種会議体を立ち上げ、得られた提言・提案は、市民自らが行動しお互い支え合うことができるまちづくりや市民の満足度向上につながるものとの将来展望を持って、予算編成しました。 続きまして、要旨2、市長特任顧問及びプロジェクトリーダーについての御質問、特任顧問、プロジェクトリーダーの能力を100%発揮できるように、どのようなチーム体制で取り組むかについてお答えします。 中心市街地を活性化させるには、商業活動の活発化はもちろん、そこに暮らす子供からお年寄りまで、誰もが快適な暮らしを享受する必要があります。それに関係する部署は多岐にわたるため、部局横断的な庁内プロジェクトを設置し、全庁的な推進体制で取り組む必要があります。 今年度、その一環として、市長特任顧問を講師に、幹部職員から一般職員までを対象とした中心市街地に関する勉強会を開催し、意識の醸成を図るとともに、庁内の5つの課から成るインタビューチームをつくり、中心市街地における商業者や子育て世代等の声を直接聴くことに取り組んでおります。 また、主要な関係者による会議の立ち上げのほか、市民にも参加していただける場の設置やワークショップの実施も予定しており、庁内プロジェクトチームと連動させた官民一体の推進体制を整え、取り組んでまいります。 一方、プロジェクトリーダーについては、まずは、農業者を中心にワークショップなどを開催することで、農業者間の連携を深めてまいります。その後、食育、販路拡大や新たなブランドづくりなどに取り組むため、商業関係者や教育関係者などから成る組織を立ち上げてまいります。 なお、市長特任顧問プロジェクトリーダーには、関係者との連絡調整や情報共有などを適切に、スピード感を持って行う必要があることから、令和5年度から、これらを補佐する職員を配置する計画です。 続きまして、要旨3、DXの推進における情報格差の解消についての御質問、デジタルデバイド対策を推進するためのきめ細やかな取組についてお答えします。 DXの推進においては、市民の誰もがデジタル化の恩恵を享受できることが重要であると考えております。 社会全体のデジタル化が進むと、市民は様々な手続をスマートフォンで行うことが可能になります。しかし、スマートフォンそのものになじみがなく、利用に不安を感じる人もいらっしゃいます。 そのため、市報やチラシ配布等により、スマートフォンを利用した新たなサービスが、誰もが利用しやすく便利であることの周知に加え、スマホ相談会の実施回数を拡充し、スマートフォンの利用をためらっている方に対して、操作方法や安全面などの不安を払拭するよう丁寧な説明を行っていきます。 さらに、半田商業高等学校と協働して実施しているパソコン・スマートフォン講座の継続や国からの委託でスマホ教室を行っている民間事業者への支援、パソコンやスマートフォンの使い方を学んでいる団体との連携など、きめ細やかな対応に努め、誰一人残されないデジタルシティーを目指してまいります。 続きまして、要旨4、子育て支援についての御質問、伴走型相談支援をいかに実効性のあるものにしていくかについてお答えします。 今回、全ての妊産婦を対象に伴走型相談支援を実施することで、自ら進んで相談することが苦手な方も気軽にいつでも相談でき、必要な支援が受けられる、相談するハードルが下がるような関係づくりに取り組んでまいります。 昨年12月から、こんにちは赤ちゃん訪問を家庭児童相談員が担ったことにより、訪問した家庭からの電話相談が多くあり、顔の見える関係づくりの大切さを改めて実感しているところです。 幸い今年度から、子育てに関するいかなる相談もワンストップで受けられる体制を整えておりますので、ニーズに寄り添い、いち早く支援につなぐことが可能となっています。 今後も安心して出産・子育てができるよう、妊産婦の心情に寄り添った対応に努めてまいります。 続きまして、要旨5、民間提案制度についての御質問、本市においても制度を導入し活用すべきと思うが、見解はについてお答えいたします。 テーマ設定型に近い手法として、現在も、専門的な知識や技術力を必要とする事業を発注する際には、プロポーザル方式を採用し事業提案を受けることで、民間事業者が持つ技術やノウハウを活用しています。そのほか民間の資金、経営能力及び技術力を活用するPFIの導入も、公共施設建設の一手法として拡充してまいります。 これまでも、リース方式による公共施設照明のLED化など、民間事業者の営業活動の中での提案から事業化につながった事例はありますが、さらに行政が抱える諸課題に対し、民間事業者のアイデア、技術を生かして解決する仕組みづくりについて、他自治体の実情などを踏まえ、調査研究してまいります。 続きまして、要旨6、学校施設等の公共施設を利用したゼロカーボンシティの実現についての御質問、現状と今後の取組についてお答えします。 公共施設の現状としましては、例えば昨年末に完成した乙川中学校においては、校舎の断熱化やLED照明、省エネエアコンの設置など、ゼロカーボンに配慮した建物としております。 今後、新設する学校施設等の公共施設につきましては、半田市公共施設CO2排出削減対策実行計画に基づき、省エネ設備の設置はもちろんのこと、ZEB化による徹底した省エネを推進することとし、令和5年度に実施設計を予定している亀崎小学校については、従来の建物で必要なエネルギーの50%を削減するZEB readyを目指してまいります。 また、既存の公共施設についても、初期費用や維持管理費用の負担が少ないPPAモデルなどの活用も視野に入れた太陽光発電装置の設置による再エネの最大限の活用を基本に進めてまいります。 市が率先して脱炭素化を推進するとともに、その取組を民間へと波及させ、ゼロカーボンシティの実現を目指してまいります。 続きまして、要旨7、半田市公共交通バス及びおでかけタクシーについての御質問の1点目、公共交通バスとおでかけタクシーの選定の考え方についてお答えします。 平成30年10月に知多乗合株式会社の自主路線を2路線に統廃合するとともに、地区路線Aごんくる3路線を新規導入し、本市のバス環境は大きな変革を迎えました。 乗車人数は右肩上がりで推移しておりましたが、コロナ禍に伴う外出抑制の影響が直撃し、令和2年5月には、対前年同月比で約50%の急減に見舞われました。以降は少しずつ回復をしてまいりましたが、コロナ禍前の令和元年度の水準には戻っていない状況となっておりました。 そうした中、昨年11月から4か月間行ってきた半田市路線バス8路線無料乗車キャンペーンにより、地区路線A及び地区路線Bの全6路線で、乗客人数が月間の史上最高値を更新し、知多乗合自主路線でも約15%の増加となっていることから、この機会に、これまで利用されたことのなかった方にも御利用いただくことができたことで、今後の利用促進につながるものと考えております。 一方で、昨年の8月から有脇小学校区で本格運行を開始したおでかけタクシーについては、1月までの半年間で延べ約500名の方に地域の足として御利用をいただいております。 公共交通バスとおでかけタクシーのどちらがメリットが大きいのかについては、運賃額や定時性の有無、予約の要・不要、運行時間の制限など、地域が重視する項目によって評価が変わります。 その上で何を採用するのかについては、地区バス会を通じた地域の意見を尊重しますが、市全体のネットワーク維持の観点や運行事業者側の担い手確保などといった別の視点での議論も要することから、実証実験等も行った上で、最終的には学識経験者や交通事業者、国など関係行政機関、市民などで構成する地域公共交通会議での承認をもって選定することとなります。 次に、御質問の2点目、今後の展望についてお答えします。 移動しやすい環境であることは、人の暮らしにとって大変重要な要素であり、高齢化が進む中でますます公共交通の重要性は高まってまいります。 今後は、現在の公共交通ネットワークを維持しながら、公共交通空白地域の解消を路線バスやおでかけタクシーのほか、新たな公共交通の仕組みの導入も視野に入れて進めてまいります。 以上で、公明党を代表されての山田清一議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。     (自席へ移動) ◆11番(山田清一議員) 代表質問ですから、ちょっと今後の方向性という角度で1点だけ、ほかのことはもう分かりましたので、1点だけちょっと確認をさせていただきます。 要旨6の学校施設等の公共施設を利用したゼロカーボンシティの実現についてでございます。 半田市においては、この公共施設は、半田市公共施設CO2排出削減対策実行計画というものが令和2年11月に策定をされております。 原稿にも書いてありますように、乙川中学校が新しくなりました。様々、省エネに配慮された対策がされていることは重々承知をしております。 しかしながら、屋上に上がったときに、物すごくこのフラットな、これこそ太陽光発電、物すごく最高の場所、どこよりもいい場所じゃないかと認識したわけなんです。 そして、過去、私の記憶では、市長が議員だったときに、公共施設の屋上に太陽光発電を設置したらどうだということを言われた記憶が私あるんですけど、結局、こういう更新した機会にしかなかなかこういうものというのはできないじゃないかなと私自身思っているんです。途中からそういうことをしようというのはなかなか難しいと思うので。 私が訴えたいことは、今後、そうした建て替えがあるわけですよね。そうしたときにぜひともそういうことを検討した上で、これはメリットがないというのであればそれでもいいんですけれども、案外こういうことって、特に学校施設というのはやっぱり教育委員会の絡みもありますし、ちょっとなかなか市全体という中での情報が、意思疎通というのはなかなかちょっと図りにくいんじゃないかなということも踏まえ、そうしたことを考えて、ちょっと今回質問させていただいたわけです。 なので、今後のことについて、その計画の中にはこうやって書かれているんです。更新、大規模改修の際には、設計の段階で費用対効果や維持管理の方法を十分検討し、大幅な効果が見込める場合は省エネ・再エネ機器の導入を行います。具体的な取組として、太陽光発電、燃料電池等の新エネルギー設備やという、こういうところが具体的にちょっと書かれていますので、ぜひとも、今後、新たに建て替え、更新される場合、そうしたことを十分検討して行っていただきたいと思いますが、その1点だけお願いします。 ◎市長(久世孝宏君) もうおっしゃるとおりなところが、思うところはあるんですが、ゼロカーボンシティはんだというものを宣言してから、やっぱり実効性のある計画というものがなかったところが、少しそういったことを検討、ちょっとごめんなさい、僕の、乙川中学校のことに関しては、就任前の話で検討されたかどうかというのを確認はしていないところではございます。 ただ、実際に計画ができた中で、今後は環境課がやっぱりもう目を光らせていくと、庁内横断的、また、やっぱり計画をつくったということによって職員の意識も変わっていることは感じているところでありますので、もちろん今後は、やっぱり何かをやるときにはゼロカーボンとか、もっとそれだけじゃないです、SDGsの持続可能な社会をつくっていくという意識は、職員全員が持って取り組んでいけるというふうに思っていますが、当然ながら、そのような意識が忘れないように進めていけるように、私としても周知、それから職員に指示をしていきたいというふうに思っています。 ○議長(鈴木幸彦議員) 山田清一議員の質問を終わります。 しばらく休憩します。---------------------------------------     午後1時48分 休憩     午後2時03分 再開--------------------------------------- ○議長(鈴木幸彦議員) 会議を再開します。 自民クラブ代表、嶋崎昌弘議員の発言を許します。     〔15番 嶋崎昌弘議員 質問席へ移動〕(拍手) ◆15番(嶋崎昌弘議員) 議長のお許しをいただきましたので、さきの通告どおり、令和5年度市長施政方針について、自民クラブを代表して質問させていただきます。4番目なので重複することもあると思いますが、よろしくお願いをいたします。 コロナ禍や最近の物価高により、お年寄りや障がいのある人、生活に困窮している人やその子供など、社会の弱い立場にある人々が苦労していることに心が痛む。人々がお互いに思いやりながら支え合い、困難な状況を乗り越えていくことができるよう願う。このお言葉は、天皇陛下の誕生日の会見の一部であります。まさに政の一丁目一番地であると改めて考えさせられました。 さて、令和5年度市長施政方針では、昨年度にまいた種を芽吹かせ、大きく成長させるために変革を加速する予算と位置づけるとありました。まいた種とは何なのでしょうか、何をいうのでしょうか、理解に苦しんでおります。 ワクチン接種、地域振興券の発行、水道基本料金の減免、キャッシュレス決済ポイント還元事業、子育て世帯や低所得者世帯への支援など、コロナ対策を行いながら社会経済活動を動かし、市民や事業者の生活を守るため、様々な支援策をこれまで実施してまいりましたともありましたが、これらの支援策の実施がまいた種ということなのでしょうか。何に対してどのように変革させるのか、加速させるのか、よく理解ができません。 また、令和2年度、JR半田駅周辺のにぎわいのあるまちづくりについて、令和3年度、重層的支援対策整備事業について、ゼロカーボンを目指す1歩、6次産業化調査特別委員会、令和4年度、自治体DX推進について、新エネルギー活用調査特別委員会と議会の委員会での提言を無難に着地点としているだけに見えるのは私たちだけでしょうか。 何も意地悪く見ようとしているのではありません。本当に分からないんです。この市長施政方針からは酌み取れないんです。ぜひ御教示願いたいとの思いから、幾つかの質問をさせていただきます。 要旨1、昨年度にまいた種等について。 質問1、昨年度にまいた種とは何なのでしょうか。具体的に自主的に実施した種を示していただきたい。 質問2、施政方針を聞いていると、各部署から上げられたものをただ読み上げているような感じがしました。市長が現在、イの一番に成し遂げたい施策はどれぐらいあり、何なのでしょうか。 質問3、具体的に何にチャレンジするのかを明確にするべきであります。御所見をお伺いいたします。 要旨2、新型コロナウイルス感染症への対応についてですが、令和5年3月13日から、マスク着用は個人の判断が基本となります。市長の御私見をお伺いいたします。 要旨3、新年度予算概要についてお伺いします。 質問1、変革を加速する予算とは何でしょうか。 質問2、今、変革をする必要があるのでしょうか。あるとする論拠を明確にしていただきたいと考えます。御所見をお伺いします。 次に、令和5年度、特に力を入れる取組についてお聞きします。 要旨4、第9回はんだ山車まつりの開催と新美南吉生誕110年記念事業について、何も目新しいことでもなく、以前から計画されていたことであり、これらの事業は粛々と進め、新たな事業に力を入れるべきと考えますが、いかがでしょうか、御所見をお伺いします。 要旨5、幸せになるための教育について、幸せになるための教育を実現する会議を設置し、議論を重ねてきたとのことですが、教育委員会の現場ではどのような成果があったのでしょうか、お伺いをします。 要旨6、中心市街地の活性化と6次産業化を通じた農業支援では、6次産業化の農業支援は大切なことでありますが、過去の6次産業化振興より、地元での農商工連携でそれぞれの振興を図るべきであると考えますが、御所見をお伺いします。 要旨7、DXの推進についてですが、必要性は十分に理解できますが、使い方をきちんと市民への説明と職員がきちんとできているのか、最終目標は部や課で把握しているのか、単純な業務のデジタル化で終わらないのかと危惧しております。これらのことをどのように周知していくのか、お伺いをいたします。 次に、その他の重要施策についてお伺いします。 要旨8、新病院建設事業について、新病院アクセス道路改良事業では、北部の皆さんが利便性よく来院していただくためには、阿久比町の道を通らないといけないと考えていますが、令和5年度には道路改良がどのように進捗するのですか、お伺いをします。 要旨9、子育て・教育について、子育て支援で、伴走型相談支援とはどのような支援策であるのでしょうか。半田市バージョンのネウボラ方式と考えてよいのですか、お伺いをします。 要旨10、産業振興について。 質問1、これまで産業振興会議を5回開催しています。本年度のテーマも設定して行う予定とありますが、最終目的や期日をいつまでと考えているのか、お伺いをします。また、この会議が産業振興の活性化になるのか、御所見をお伺いします。 質問2、企業立地について、中億田町地内の工業立地用地はなぜこんなに遅くなってしまったのか。また、当市の企業誘致はこれまでうまくできていたのでしょうか、お伺いをします。 要旨11、環境について、ごみ減量について、あと少しで目標達成であるならば、市民の皆様に御協力していただくために、早急にPRをしっかりして目標を達成するべきと考えますが、御所見をお伺いします。 要旨12、地域福祉について、コミュニティーソーシャルワーカーが3名体制から5名体制の増員とのことですが、アウトリーチによる相談支援体制までつなげるための周知をどのようにしていかれるのですか、お伺いをします。 要旨13、快適な住環境について。 質問1、臨海部の慢性的な渋滞解消をするということは理解ができました。市内の至るところの渋滞解消をどのように考えているのですか、御所見をお伺いします。 質問2、高齢者の移動手段の市内路線バスA、Bについてお伺いします。継続するための一日の乗車人数と予算の適正価格をどのように考えていますか、御所見をお伺いします。 要旨14、最後に、市長が申しているように、長期化するコロナ禍、ウクライナ情勢等の影響による物価高騰も続いており、市民生活や事業活動に影響を及ぼしているときに、下水道事業の経営基盤の強化、国民健康保険事業の経営基盤の強化を、持続可能な運営のため、この春から適正な受益者負担を行うということでありますが、簡単に言えば値上げとするということです。せめて半年先まで延ばし、足りない財源は財政調整基金約50億円で賄うという発想はなかったのでしょうか。市民の暮らしを第一に考える政治家なら頭の片隅にでもあったと考えますが、御所見をお伺いし、質問席からの質問を終わります。     (拍手・自席へ移動)     〔市長 久世孝宏君 答弁席へ移動〕 ◎市長(久世孝宏君) それでは、自民クラブを代表されての嶋崎昌弘議員の御質問の令和5年度市長施政方針についての要旨1、昨年度にまいた種等についての1点目、昨年度にまいた種とは何か、具体的に自主的に実施した種についてお答えいたします。 市長として将来の半田市を見据えて独自に実施したものが昨年度にまいた種であり、具体的には、令和4年度に機構改革でデジタル課を創設し、幸せになるための教育を実現する会議や産業振興会議子育て支援事業検討プロジェクト会議など様々な会議を設置し、施策の検討に着手しており、中心市街地活性化や6次産業化のプロジェクトにおいては、民間の力を活用するため新たな人材を登用し、検討を始めております。 次に、2点目の、イの一番に成し遂げたい施策はどれくらいあり、何なのかについてお答えいたします。 私が重視しているのは、特に教育・子育て、地域経済、DXの分野であり、施策の具体化に向けて最優先で取り組んでまいります。 次に、3点目の具体的に何にチャレンジするかを明確にすべきについてお答えいたします。 令和5年度は、市民や民間の力をどれだけ行政やまちづくりに反映できるかが大きなチャレンジとなります。教育・子育てでは幸せになるための教育を目指し、地域経済では中心市街地の活性化に取り組み、DXでは行政手続のデジタル化など、市民、民間、行政が一体となり、まちの発展・成長を目指す取組にチャレンジしてまいります。 続きまして、要旨2、新型コロナウイルス感染症への対応についての御質問、マスク着用に対する考えについてお答えします。 政府は、3月13日から一律のマスク着用の推奨を見直し、個人の判断に委ねることを基本とする一方で、各個人の判断に資するよう、感染対策上、マスク着用が効果的な場面を示し、場面によってはマスク着用を推奨する方針を示しております。 また、愛知県からも、今回の国の方針を踏まえた感染対策の実施を求められていることから、私としても足並みをそろえていく考えです。 マスクについては、着用見直し後であっても、感染対策上、医療機関への受診時、重症化リスクの高い方が多く生活する高齢者施設等への訪問時、混雑した電車やバスに乗車する際などには着用が推奨されていることから、市民の皆様が個々の状況で混乱や誤解なく正しく判断できるよう、的確な情報提供に努めてまいります。 続きまして、要旨3、新年度予算についての1点目、変革を加速する予算とは何かについてお答えいたします。 私が目指す変革とは、第7次総合計画にあります「人がまちを育み まちが人を育む チャレンジあふれる都市・はんだ」の都市像を実現するために、失敗を恐れずに時代の変化に合わせて、よりよい方向へと変化を積み重ねることと考えております。 令和4年度から着手した様々な取組をより力を入れて推進することが、令和5年度の変革を加速する予算であります。 次に、2点目、今、変革をする必要があるのか、あるとすれば論拠を明確にについてお答えします。 数年前には存在しなかった新型コロナウイルス感染症は、瞬く間に全世界に広がり、社会生活が一変してしまいました。このような状況でも、行政は市民のためにサービスを提供し続けなければなりません。感染リスクを低減させるため、市役所に行かなくとも行政手続が行えるデジタル化は必須であり、紙の削減で環境問題にも寄与します。 技術が日進月歩で進み、社会環境が大きく変わる中、行政が対応する課題もより幅広く、より多様化し、より複雑化しております。その課題に対応するためには、行政も変わっていく必要があります。その変わることが変革であり、前例にとらわれず、今、変革を進める必要があると考えております。 続きまして、要旨4、第9回はんだ山車まつりと新美南吉生誕110年記念事業について、これらは以前から計画されているものであり、ほかの新たな事業に力を入れるべきと考えるがいかがかについてお答えいたします。 両事業とも、本市の歴史や文化に根づいた、他市町にはない半田市を象徴するイベントであります。そこには、熱い思いを持った多くの市民や団体、企業などが心を1つに参画しており、市民力を結集して事業を盛り上げ、成功に向け一丸となって準備を進めているものであります。 また、これらの事業は、観光振興や文化振興、地域経済の活性化、自分たちの住むまちへの愛着醸成、さらには、イベントを通じて子供から大人までの世代間交流の促進など、多くの効果が期待できることからも、本市にとって重要な事業であります。     (自席へ移動)     〔教育長 鈴川慶光君 答弁席へ移動〕 ◎教育長(鈴川慶光君) 続きまして、要旨5、幸せになるための教育についての幸せになるための教育を実現する会議での議論の結果、教育委員会の現場でどのような成果があったかについてお答えいたします。 半田市では、キャリア教育を基盤にして、子供一人一人がよりよい人生を送るために必要な力を身につけることを目指して、教育活動を推進してきました。一方で、教育の目的は子供の幸せ、学校は子供が幸せになるためにあると考えています。 幸せになるための教育を実現する会議での議論を通して、幸せになるための教育とは、新しい取組ではありますが、これまでの教育と目指すものは同じであると整理することができました。 今後は、今回整理した半田市の教育目標を参考に、各学校が自分の学校の教育目標を見直し、目指す子供像へ迫る教育活動が実施されることになります。 また、子供が幸せになるためには教職員も幸せになることが大切であり、そのためには、子供と向き合う時間と心の余裕が必要であることも確認できました。その余裕を生み出すために、小学校の専科教員や地域と学校をつなぐ学校地域協働支援員の配置を進めてまいります。     (自席へ移動)     〔市長 久世孝宏君 答弁席へ移動〕 ◎市長(久世孝宏君) 続きまして、要旨6、中心市街地の活性化と6次産業化を通じた農業者支援についての御質問、過去の6次産業振興より、地元での農商工連携でそれぞれの振興を図るべきについてお答えいたします。 これまでの6次産業化は、1次産業から3次産業までを農業者が担うことで付加価値を高め、農業者の所得向上に取り組むことと考えられてきました。しかし、農業者が農産物の加工や販売まで全てを担うことは、資金や人手といった課題があり、一握りの農業者しか取り組むことができないものでした。 そのため、国は、令和4年度に、地域の文化・歴史など農産物以外の多様な地域資源を活用し、農業者はもちろん、地元の企業なども含めた多様な主体の参画によって、新事業や付加価値を創出していく取組へと6次産業化の考え方を発展させました。 本市では、令和4年12月に採用したプロジェクトリーダーの下、新たな6次産業化の考え方に基づいて、まずは、農業者間の連携を図り、自身の魅力を発信できる地域プロデュースの視点を持った語れる農家を増やしてまいります。 それとともに、地域資源である中小企業者、学校関係者など、農商工をはじめとする様々な分野との連携も進めてまいります。その取組の1つとして、半田商工会議所の会員向けに、プロジェクトリーダーの考えをお伝えする講演会を実施しました。 また、農業者の所得向上を図る手段として、販路の拡大は重要な取組の1つと考えており、直売所や定期的なマルシェの開催についても農業者や関係者と協議して進めてまいります。 続きまして、要旨7、DXの推進についての御質問、使い方の市民への説明と職員の理解、最終目標の各課での把握、単純なデジタル化で終わらないかについてお答えいたします。 令和5年度から始まるオンライン申請などの新たなサービスは、パソコンやスマートフォンに不慣れな人でも直感的に操作できるシステムの導入を予定しています。 一方で、スマートフォンなどを使うことを敬遠しがちな方もいることから、市報やチラシの配布、スマホ相談会など様々な手段や機会を通じ、使い方や利便性、安全面などの周知を図ってまいります。 DX推進の目標については、令和4年3月に策定した半田市DX推進計画において、行政手続のオンライン化率やキャッシュレス決済が利用可能な施設など12項目を定めており、全庁的な周知を図っています。 また、職員には、DXは単に業務のデジタル化が目的ではなく、まずは課題を整理し、これまでの業務の見直しに合わせ、デジタル化を進めることであると伝えています。 今後も、DX推進により、いつでもどこでも誰でも便利なデジタルシティーの実現に向け、取り組んでまいります。 続きまして、要旨8、新病院建設事業についての御質問、半田市北部からのアクセス道路は令和5年度にどれだけ進捗するかについてお答えします。 阿久比町の島田橋を経由する半田市北部からのアクセス道路につきましては、現在、阿久比町や鉄道事業者と工事の施工方法などに関する協議を進めており、令和4年度中にまとまる見込みとなっています。 令和5年度は道路改良工事に着手し、既設水路の暗渠化や島田橋の耐震化、令和6年度には野崎交差点の改良や既設道路の拡幅、舗装などを実施し、整備を完了する予定となっており、令和5年度末には40%程度進捗する計画です。 続きまして、要旨9、子育て・教育の御質問、伴走型相談支援とはどのような支援策であるかについてお答えします。 伴走型相談支援とは、妊娠期から出産・子育て期の不安や困り事に丁寧に寄り添うきめ細やかな相談支援を実施し、御家庭のニーズに即した必要なサービスにつなげていく事業であります。 フィンランド発祥のネウボラは、妊娠期から就学前までの子育て世帯に、保健師が身近な相談者として一貫して相談に応じる仕組みであり、日本ではその仕組みを参考にして、自治体がそれぞれ独自に子育て世代を包括的に支援する取組を行っています。 本市の伴走型相談支援においては、各地区担当の保健師や家庭児童相談員が連携して、全ての妊産婦を対象に面談することに加え、産後2週間の不安や心配が高まるタイミングで助産師が電話で相談に応じる、すこやかベビー応援コールを実施します。 それぞれの専門性を生かして、様々な支援にいち早くつなげる半田市版ネウボラとして事業を推進してまいります。 続きまして、要旨10、産業振興についての御質問の1点目、産業振興会議の最終目的や期日をいつまでとしているのか、また、この会議が産業振興の活性化になるのかについてお答えします。 産業振興会議では、事業者の元気で半田市を元気にするを目標に掲げています。これに基づき、施政方針でも述べましたとおり、令和5年度は人材獲得に関する分科会を立ち上げるとともに、産業振興会議の委員や関連する若手事業者などを対象に、未来志向の勉強会を開催し、事業者支援につながる具体的なテーマを定め、必要な取組や支援内容について協議してまいります。 人材獲得については、令和5年度中に具体的な支援内容を整理し、実施に向けて取り組んでまいります。また、未来志向の勉強会では、中長期的な視点に立った施策を協議、提案し、目標達成には、おおむね5年から10年は必要だと考えています。 なお、産業振興会議の中で考えられた施策は、近い将来、確実に産業活性化の一助となるものと考えております。 次に、御質問の2点目、中億田町地内の工場立地用地は、なぜこんなに遅くなったのか、また、企業誘致はこれまでうまくできていたのかについてお答えします。 本市では、中億田地区を平成27年10月に工業団地の適地とし、愛知県企業庁による工業団地の造成に向けて、廃棄物の調査や企業ニーズなど様々な調整を行ってまいりましたが、4年が経過した令和2年1月に企業庁は、企業の確実な進出が見込めないと判断し、中億田地区での工業団地の造成を断念しました。 しかし、本地区には一定の企業立地のニーズがあったため、本市が地域経済牽引事業の促進による地域の成長発展の基盤強化に関する法律を活用した新たな手法による手続を進めた結果、令和3年12月に、農地を活用したこの地区を重点促進区域に追加した基本計画が愛知県で初めて国の同意を得られたため、民間主導による工場立地の見込みが立ったものです。 次に、企業誘致につきましては、平成21年度から現在までの企業誘致件数は5件となっています。また、アジアNO.1航空宇宙産業クラスター形成特区の指定、半田市企業再投資促進補助金をはじめとした補助制度の活用や緑地面積率を緩和した条例制定により、平成21年度から現在まで、9件の企業に対して工場の増設などの支援を行いました。 これらの取組を含め、これまで本市としてはできる限りの企業支援を行ってまいりましたが、現在、市内に新たな企業を誘致できる用地がほとんどないことから、石塚地区及び中億田地区で新たな工業用地を確保し、今後、魅力ある企業の誘致に向けて取り組んでまいります。 続きまして、要旨11、環境についての御質問、ごみ減量を市民に協力していただくためにPRをしっかりすべきについてお答えします。 これまでごみ量は、はんだ市報に毎月の実績値を掲載しており、令和4年11月号には、ごみ減量の上半期の報告を行うなど、随時、状況をお知らせしてまいりました。 令和4年11月からは、市民の皆様にごみ減量を意識していただけるよう、各ごみステーションに、毎日少しずつの減量・分別が目標達成につながることをお知らせするポスターを掲示し、また、12月には、各地域で活動いただく3Rアドバイザーの皆様に対して、ごみ量の実績値と目標値、資源化に対する取組についてどう情報提供するかなど、地域の皆様に御協力をいただきながら、ごみ減量に取り組んでまいりました。 1月までのごみ量は469グラムとなっており、令和4年度の目標値466グラムに近づいてきております。残り僅かな期間となりましたが、ホームページでの周知に加え、LINEを活用してしっかりとPRを行い、一層の意識づけを図ることで目標達成を目指してまいります。 続きまして、要旨12、地域福祉についての御質問、アウトリーチによる相談支援体制の周知についてお答えします。 近年、人口減少、少子高齢化が進み、地域のつながりが希薄化する中、地域住民が抱える生活課題は複雑化、複合化しているため、令和3年度からコミュニティーソーシャルワーカーを新たに配置し、アウトリーチによる相談支援体制を整備してきました。 令和5年度は、支援ニーズに寄り添い、的確に対応するため、コミュニティーソーシャルワーカーを現在の3名体制から5名体制に拡充し、アウトリーチによる相談支援体制の強化を図ります。 この相談支援体制については、これまで民生児童委員や自治区の皆様をはじめ、市内の福祉事業所などに周知するとともに、日頃から地域住民が集まるサロンやふれあい施設などに出向いて、福祉の様々な課題を抱えた世帯や生活にお困りの方の情報を収集し、必要に応じてアウトリーチによる相談支援を行っています。 また、市内の福祉事業所においてふくし相談窓口を開設し、地域住民にとって身近で相談しやすい環境づくりに取り組んでいます。 今後も関係機関や庁内関係各課との連携を図り、必要な支援が届いていない方や福祉制度のはざまで埋もれてきた方に支援が届くように、相談支援体制の充実に努めてまいります。 続きまして、要旨13、快適な住環境についての御質問の1点目、市内における渋滞対策についてお答えします。 市内には、交通を円滑にするための道路ネットワークとして都市計画道路が計画されていますが、衣浦西部線や名古屋半田線、環状線といった地域をつなぐ幹線道路には未整備区間が多く、市内各所で交通渋滞が発生する原因となっています。 交通渋滞の対策としては、交差点改良などの局所的な対策だけではなく、抜本的な対策として都市計画道路の整備が重要であると考えていますが、用地の取得費や工事費など多額の費用を要する上、対象路線も少なくありません。 このため、まずは、特に渋滞が顕著で社会生活や経済活動に支障が出ている衣浦大橋周辺や、鉄道に分断されたJR半田駅周辺の整備を愛知県により進めていただいているところでありますが、それぞれ事業も進んできたことから、今後は必要に応じて局所的な対策を進めながら、そのほかの都市計画道路の整備についても関係機関と協議を進め、事業化に向けてしっかりと取り組んでまいります。 次に、御質問の2点目、地区路線A、Bを継続するために必要な1日の乗車人数と予算の適正価格についてお答えします。 路線を継続するために必要な1日の乗車人数について、地区路線Aは、基幹路線と地区路線Bをつなぐ重要な路線で、交通ネットワーク上、廃線ができない路線であるため基準を設定していませんが、地区路線Bについては、学識経験者や交通事業者、国などの関係行政機関、市民などで構成する地域公共交通会議において30人と定めております。 また、予算については、地区路線Aが1路線当たり約3,000万円、Bが1路線当たり約900万円としていますが、それぞれ運行に係る必要経費を計算し予算計上したもので、現時点では適正な金額と考えております。 続きまして、要旨14、下水道事業の使用料改定と国民健康保険料の改定について、せめて半年先に延ばし、足りない財源は財政調整基金で賄う考えはないかについてお答えします。 下水道事業は、本来、下水道使用料で賄うべき歳入が不足し、赤字が続いていたため、令和2年度に下水道使用料審議会から料金改定を行うべきとの答申を受け、コロナ禍での影響を鑑み、1年間改定時期を見送った上で、令和5年4月に使用料改定を行うものであります。 また、国民健康保険事業は、平成28年度以降、基金を取り崩し活用してきたことで税率を据え置いてまいりましたが、その基金残高も令和6年度には枯渇することが見込まれることから、令和5年度から段階的に保険税率を引上げするものであります。 下水道事業、国民健康保険事業、いずれも将来にわたって持続可能な事業の運営をしていくため、適切な受益者負担などにより、自立した経営を図るものであります。 御指摘のように、改定時期を半年先に先送りし、財政調整基金で財源補填することについては、さらなる負担の先送りにつながるため、考えておりません。現在の市民の皆様の生活を考えることは大切でありますが、将来の半田市の姿を考え、苦渋の決断をしたものであります。 市民の皆様には負担が増えることになりますが、事業の財政基盤を強化し、将来にわたり安定したサービスの供給を図っていくものでありますので、御理解をお願い申し上げます。 以上で、自民クラブを代表されての嶋崎昌弘議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。     (自席へ移動) ◆15番(嶋崎昌弘議員) それでは、再質問を1点だけお願いいたします。 最後のところ、下水道事業のところと、それから国民健康保険はそのまま使用料改定をして、さらなる負担の先送りにつながるため考えておりませんという考え方なんですけれども、現在、先ほども述べたとおり、財調が51億円あって、4年度のこの前の、昨日の予算のところで17億円、また積み上げるんですね。この17億円というのは、財政課長によれば、令和7年、8年に行われる何かに使うため20億余分に積みたいと。ということは70億。 実際に言って、たまたまこれは今、下水道と国民健康保険と言ったんですけど、本当のことを言えば、水道基本料金の減免をまた1年間でもというような、こういった形だったら、水道は正直言って黒字経営をしていますのでという形で、本当に今市民の皆さん、電気代、水道光熱費上がり、物価上がり、じゃ、政治で何かしなきゃいけないんじゃないかというのがやっぱりあると思うんですね。 だから、最後に述べましたとおり、市長の頭の片隅には何かをしたいという形と、先ほどの志民ネットの小栗さんの答えでは、必要な支援は行っていくという形なので、必要な支援を行っていくんでしたら、この今の今年度予算、このときに本当は出しておくべきで、実際に言って、こういう形で市民に還元していきますので、市民の皆さんもう少し頑張ってください、私たちは私たちで、政治の力で何とかしますというような気持ちが入った、血のつながった予算のような形、そのために使うのが財政調整基金だと思うんですけど、市長の御所見をお伺いしたいと思います。 ◎市長(久世孝宏君) 御指摘のとおり、この時期に値上げをすると、財政基盤の強化ということで、そういうふうにやるのは考え悩んだところであることは、まず、御理解を皆さんいただきたいと思います。 ですが、やはりもうこれ、じゃ、どこまで引っ張るのかということももう一方考えたときに、僕の考えとしては、もうそもそも、まず、下水道のほうは1年先送ってきたというところ、国保のほうも、これ以上、先延ばしをすると、負担が一気に増えるということもあって、ここで決断をしたということであります。 一方で、当然、これによってまたその他、今の社会状況の変化の中で苦しんでいられる市民の方は当然いらっしゃると思いますが、そういった方には、やはりセーフティーネット、ほかにあるセーフティーネットで支援をしていくという考えでおります。 そういう考えで、支援が必要な方には別のセーフティーネットで支援をしていく、そのためにここはやっぱり将来のことを考えて決断をしたという考えでございますので、御理解をよろしくお願いいたします。 ◆15番(嶋崎昌弘議員) いえ、市長、違うんですよ。この下水道と国民健康保険にこだわらず、ほかの何かで市民に尽くせる、半田市として尽くせるものが何かないか。例えば各課から上げてもらう、例えば先ほどおっしゃっていた給食費の材料費のために何円、何円という形で、それは子供のためであるんだけれども、一般市民が使っているものといったら、一番、光熱費の中で一番やっぱり目につくのが水道料金なんですよね。 だから、これを永久にやれとは言っていませんよ。だから、これは言ったのは半年、半年ぐらいだったら、この財調を使ったって将来に響かないと思うんですよ。だから、そういったところの決断を市長にしていただきたいので、見解をお願いいたします。 ◎市長(久世孝宏君) 嶋崎議員からは、水道料金の減免をしろという、したらどうだということなんでしょうか。     〔「例えばですよ」と呼ぶ者あり〕 当然、必要なときに、社会情勢がいろいろ変わってきたり、またさらに苦しくなったり、本当に必要なときには、当然、そういったことは補正予算を組んででもやる覚悟ではおります。 ですが、今当初予算においては、僕はもうここはみんなでまだ耐えていく、それから、アフターコロナにもなっていく中で、今ここで、当初予算でこれをやるというふうには考えなかったと、みんなで何とかしていきたいというふうに思っているということでございます。 ○議長(鈴木幸彦議員) 嶋崎昌弘議員の質問を終わります。 しばらく休憩します。---------------------------------------     午後2時45分 休憩     午後3時00分 再開--------------------------------------- ○議長(鈴木幸彦議員) 会議を再開します。 チャレンジはんだ代表、伊藤正興議員の発言を許します。     〔4番 伊藤正興議員 質問席へ移動〕(拍手) ◆4番(伊藤正興議員) 議長のお許しをいただきましたので、さきに通告のとおり、令和5年度市長施政方針について、チャレンジはんだを代表して質問をさせていただきます。 本日の代表質問は私が5人目となります。これまでの質問と重複する部分も多数あるかと思いますが、御了承ください。 2019年に発生した新型コロナウイルス感染症は、これまで国内においても感染者数が増減を繰り返してきました。しかし、今年1月27日、政府の新型コロナ対策本部は、新型コロナの感染法上の位置づけについて、5月8日に現在の2類相当から季節性インフルエンザなどと同じ5類に移行する方針を決定しました。この決定により、行動制限もなくなり、マスクの着用も個人の判断に委ねられます。 今後は、半田市内においても、イベントや地域行事が再開され、地域住民同士の交流が活発化することが想定されます。また、市内の飲食店をはじめ各事業者においても、新型コロナで冷え込んだ経済が活発化することに期待をしています。 要旨1、令和5年度予算編成について。 施政方針には、本市の令和5年度当初予算は、総合計画に掲げた将来都市像であるチャレンジあふれる都市・はんだの実現に向けて、昨年度まいた種を芽吹かせ、大きく成長させるために、変速を加速させる予算と位置づけ、市民の安心・安全を確保しつつ、将来に向けて必要な事業を予算化してまいりますとありました。 今後、半田市内においても、少子高齢化の進展、生産年齢人口の減少により、国内需要の減少による経済規模の縮小、労働力不足、医療・介護費の増大など、様々な社会的、経済的な課題が深刻化することが予想されます。そのような中で、将来を見据えた考え方と取組が必要だと考えます。 質問1、施政方針には、たくさんある事業の中から、令和5年度に特に力を入れる取組、重要施策がありました。これらを選んだポイントを教えてください。 質問2、施政方針の中の令和5年度に特に力を入れる取組、重要施策に、高齢者に対する取組がありません。十分できているということでしょうか。 質問3、一般会計予算規模としては、令和4年度に引き続き、過去最大規模となりました。昨年度にまいた種を芽吹かせ、大きく成長させるために、令和5年度に向けての市長の決意を伺います。 要旨2、幸せになるための教育について。 施政方針の中で、令和5年度に特に力を入れる取組について、1点目が、第9回はんだ山車まつりの開催と新美南吉生誕110年記念事業、2点目が、幸せになるための教育についてでした。第9回はんだ山車まつりの開催と新美南吉生誕110年記念事業は毎年行う事業ではありませんので、実質、市長が特に力を入れて取り組みたい事業が、幸せになるための教育と理解しました。 それでは、伺います。 質問1、幸せになるための教育を実現する会議を設置し、議論を重ねたとのことですが、どのような話合いが行われましたか、具体的に教えてください。 質問2、各学校や教員が主体的に考え、授業や行事などで幸せという視点を取り入れるなど、自由に進めていく形で幸せになるための教育を実施するとのことですが、指導要領や目標等は作成しますか。 要旨3、中心市街地の活性化について。 全国各地で見られる中心市街地の空洞化、シャッター商店街。半田市も同様の状態になっていると思います。これまでも行政が主体となり、様々な事業が行われてきましたが、結果として大きな成果にはつながっていません。 昨年12月、民間人材を活用した事業展開による問題解決を図ることを目的とした市長特認顧問が採用されました。今後の中心市街地活性化に大いに期待をしています。 質問1、中心市街地活性化とは、具体的にどのようになることと考えていますか。 質問2、中心市街地の活性化が市全体の活気につながるとのことですが、中心市街地から離れた地域にどのように広がっていくと考えていますか。 要旨4、武豊線連続立体交差事業について。 令和9年度の事業完了を目指して進められる武豊線連続立体交差事業は、延長約2.6キロ、踏切9か所が撤去されます。市街地分断や踏切渋滞の解消などとともに、道路の整備や商店街の活性化など、まちづくりの取組を一体的に進めていく、コンパクトシティーを目指したまちづくりが期待されています。 高架下空間の活用は、駅周辺のにぎわい創出のためにも重要な取組と考えます。都市部ではたくさんの事例がありますが、地方都市においては、駐車場や駐輪場、鉄道会社の資材置場など、にぎわい創出のための活用事例は多くないと思われます。その中で、今回、高架下空間の活用にチャレンジすることは、半田市の未来のためにも大きな意義があると考えます。 質問1、高架下空間の活用に協力いただける可能性のある事業者へアプローチを進めるとのことですが、現時点の進捗はどうなっていますか。 要旨5、新病院へのアクセス道路改良事業について。 現在、工事が進む新半田病院は、令和7年春の開院が予定されています。それに併せて、今回、新半田病院へのアクセス道路の整備が行われます。現状、乙川、亀崎など北部地域から新病院へのアクセスは、名鉄河和線の踏切を通るため、時間がかかることが想定されます。アクセス道路をしっかり整備することが、地域の安心・安全につながります。 一方、今回整備されるアクセス道路の島田橋付近には、昭和41年に都市計画道路に決定した環状線の計画があります。この計画はどこまで進捗しているのでしょうか。地域の方からは、速やかに環状線を整備してほしいと要望を受けています。当初は、新病院のための環状線ではありませんでしたが、現在では、半田市の北部地域から新病院へアクセスするには、一番の近道になるはずです。一日も早い、市民の命を救う環状線の早期整備が必要と考えます。 質問1、アクセス道路周辺には都市計画道路環状線の計画がありますが、整備についてはどのように考えていますか。 以上で、チャレンジはんだを代表して、質問席からの質問を終わらせていただきます。     (拍手・自席へ移動)     〔市長 久世孝宏君 答弁席へ移動〕 ◎市長(久世孝宏君) それでは、チャレンジはんだを代表されての伊藤正興議員の御質問の、令和5年度市長施政方針についての要旨1、令和5年度予算編成についての1点目、令和5年度に特に力を入れる取組などを選んだポイントについてお答えをします。 まず、令和5年度に特に力を入れるものとして、本市の誇りであり、歴史と文化の象徴である2つのビッグイベント、第9回はんだ山車まつり、新美南吉生誕110年記念事業。そして、市長として特に力を入れたい、将来の半田市を担う子供たちに対する教育、子育てに関する施策、地域経済の活性化に関する施策、DXの推進などを中心に取り上げ、大型プロジェクトや令和5年度の特徴的な事業を重要施策として説明しております。 いずれも、まちの発展には不可欠な施策であり、将来を見据えた上で、今、力を注ぎたい施策かどうかをポイントに選んでいます。 次に、2点目、重要施策に高齢者に対する取組がありませんが、それはなぜですかについてお答えいたします。 市長施政方針では、高齢者に特化した説明はしておりませんが、本市では、地域包括ケアシステムを推進する中、介護予防の推進をはじめ、地域における見守りや高齢者の社会参加を促進しており、重要な施策の1つと認識しています。 特に令和4年度から、さらなる健康寿命の延伸を目指し、高齢者の疾病予防と生活機能維持の両面において、効果的かつきめ細やかに対応するため、保健事業と介護予防を一体的に実施しているところであり、予算計上こそしていませんが、国立長寿医療研究センターとの連携によるコグニ倶楽部も、介護予防の1つとして、新たに取組を開始しています。 3点目、昨年度にまいた種を芽吹かせ、大きく成長させるために、令和5年度に向けての決意についてお答えします。 令和5年度は、昨年度から開始した各種会議から提案される施策の決定や予算化など、第7次総合計画にある2030年の都市像の実現に向け、本市の将来を左右する重要な年と考えており、全身全霊で取り組んでまいります。 続きまして、要旨2、幸せになるための教育についての御質問の1点目、会議でどのような話合いが行われたのかについてお答えいたします。 幸せになるための教育を実現する会議は、PTA会長経験者、子育て世代の市民、学識経験者の5名を委員に、これまで8回の会議を開催いたしました。 会議では、幸せになるための教育の意義や必要性、学校現場の状況、課題などについて議論するとともに、全教員を対象にしたアンケート調査や学校参観を行い、幸せになるための教育の実現に向けて、何が必要であるかを話し合いました。 各委員から、それぞれの立場で、自身の経験や知見に基づく意見等をいただく中、子供たち一人一人が、幸せについて自ら考え、行動する力を身につけることが必要との結論に至ったものであります。 その結果は、提言書として取りまとめられ、半田市において幸せになるための教育を考えて実現していくこと、そのやり方は、各学校、各教員が主体的に自由に考え進めていくこと、教育現場で幸せになるための教育を実施しやすい環境整備に努めることの3点について、提言をいただいたものであります。     (自席へ移動)     〔教育長 鈴川慶光君 答弁席へ移動〕 ◎教育長(鈴川慶光君) 続きまして、御質問の2点目、指導要領や目標等の作成についてお答えいたします。 幸せになるための教育については、幸せになるための教育を実現する会議からの提言を受け、各学校、各教員が主体的に自由に考え、進めていくことになります。そのため、新たに指導要領やカリキュラム等を作成するのではなく、これまでの半田市としての教育目標との関係を整理し、全小・中学校に周知したところでございます。 今後、小・中学校では、半田市の教育目標を参考に、各学校の教育目標を見直し、目指す子供像へ迫る教育活動が実施されます。また、各学校での実践につきましては、そのデータを蓄積していき、市内で共有することで充実を図ってまいります。     (自席へ移動)     〔市長 久世孝宏君 答弁席へ移動〕 ◎市長(久世孝宏君) 続きまして、要旨3、中心市街地の活性化についての御質問の1点目、活性化とは具体的にどのようになることと考えていますかについてお答えします。 中心市街地の活性化とは、中心市街地の魅力と生活利便性等の向上により、暮らす人や訪れる人、仕事や起業する人が増え、持続的な好循環が生まれることと考えています。 次に、御質問の2点目、中心市街地の活性化が、中心市街地から離れた地域にどのように広がっていくと考えていますかについてお答えします。 本取組による波及効果としては、中心市街地が半田の顔として求心力が高まり、関係人口が増加することで、市内のほかの地域の観光・文化資源や魅力ある店舗にも目が向けられ、中心市街地以外に訪れる人が増えるなどの相乗効果が期待できるものです。 このことをしっかりと意識して中心市街地の活性化に取り組むとともに、周辺地域の魅力も併せて発信することで、市内の活力アップにつなげていきたいと考えています。 続きまして、要旨4、JR武豊線連続立体交差化事業についての御質問、高架下空間の活用における現時点での進捗状況についてお答えいたします。 現在実施しているJR武豊線半田駅付近連続立体交差事業は、令和9年度の完成を目指し、本格的に工事が進められているところであり、工事完了後には、市が活用できる高架下空間が創出されることとなります。その活用を検討するため、令和3年度に、基礎調査としてアンケートを実施し、市民が高架下に求める施設などの把握を行いました。 今年度は、先進事例の調査やマーケット分析などの高架沿線における商圏調査を実施し、これまでの結果を基に、高架下の活用案や事業手法などについて検討しているところであります。 今後は、これらの検討内容を整理し、高架下の活用方針を定めるとともに、事業者にヒアリング等を行い、募集要項を作成するなど準備を進め、令和6年度中をめどに高架下施設の運営事業者を決定したいと考えております。 続きまして、要旨5、新病院へのアクセス道路についての御質問、都市計画道路環状線の整備に関する考えについてお答えいたします。 都市計画道路環状線は、新病院へのアクセス機能とともに、市内の交通を円滑にする機能を持つ重要な幹線道路であり、本年2月には、阿久比町長との会談により、できる限り早く環状線の整備が実現できるよう、協力して進めていくことを確認したところです。 まずは、名鉄河和線との交差の方法など、多くの検討課題について、阿久比町と共に県や関係機関との協議を進め、早期事業化を目指し取り組んでまいります。 以上で、チャレンジはんだを代表されての伊藤正興議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。     (自席へ移動) ◆4番(伊藤正興議員) 再質問させていただきます。2点、お伺いをしたいと思います。 幸せになるための教育を実現する会議の件でございますが、先ほどの答弁いただいたような形で、半田市において幸せになるための教育を受けて実現していくことというのは、やり方次第によっては、いろんな考え方もあるんじゃないかなというふうに思っております。 私たちが義務教育を受けたときには受けていない授業でもありますし、内容でもありますので、これが今、令和の時代に生きる子供たちにどのように影響して、その教育を行ったことによって、将来の半田市がどのように発展、そして広がっていくのかということに関しては、今の段階では、誰も答えは持っておりませんが、新たなチャレンジということの中で取り組むべきことに関しては、子供たち本人だけでなくて、父兄も含めて、しっかりそこは理解をしていかなければいけないんじゃないかというふうに思います。 そのような中で、実際、教育の現場を預かる立場とすると、教育長というような立場になると思います。教育長という立場は、半田市の行政のトップだ、教育行政のトップだというふうに私は認識しております。 今回、子供たちの幸せを考える会議の提言から受けたことを実際の教育現場に落としていかなければいけない。その教育現場を担う校長先生であり、そのクラスを担当する先生たちに、理解をして実行していただかなければいけないというふうになっていくわけですけれども、先ほど来、学校の部分での対応ということで、専科教員の導入ですとか、学校地域協働支援員の導入ですとか、様々な施策をして、教育現場の負担を減らしてやっていくということになるんですけれども、実際、これを担当される先生たちの負荷というのか、いわゆる業務の量がどこまで軽減されるかということをどういうふうに認識されているのかということをお伺いしたいのと、あと、教育行政を担う教育長として、子供たちの幸せを考える会議の提言を受けたことをどのように進めていくのかという意気込みをお伺いしたいと思います。 それが、まず1点目。 2点目に関しましては、先ほどの環状線の部分です。 新病院のアクセス道路改良事業について、アクセス道路改良事業をやっていただくことは非常にありがたく思っております。北部地域から新病院に行くには、現状ではかなり時間がかかることが想定されますので、この事業はこの事業で進めていただきたいというふうに思いますが、昨年の代表質問でも質問しましたが、この地には環状線の計画があるということは、改めていろんな機会で発言をして、皆さんにも知っていただかなきゃいけないというふうに思っておりますので、そこの部分に関して、新阿久比町長ともお話はされたということでありますので、ぜひとも進めていただきたいというふうに思いますので、改めて、市長として、その新環状線、早期着工と言ってしまうとまだ今の段階では早いのかもしれないですけど、その環状線の部分について、どのようにお考えかということを改めて伺いたいと思います。 2点、よろしくお願いいたします。 ◎教育長(鈴川慶光君) この幸せ教育を実施するに当たりまして、1つ、職員のゆとりといいますか、余裕といいますか、職員にもそういったものが必要だということで、専科教員の配置等、そういった政策をしいていくわけですけれども、働き方改革という観点からすると、ほかにも部活動改革ですとか、様々な事務の軽減をしながら、職員が子供たちと向き合えるような、そういったところについては継続して続けていくつもりでございます。 ただ、ただといいますか、そうすることによって職員にゆとりをもたらすことが、まず、子供たちに幸せ教育を施すに当たってはとても重要なことだというふうに考えておりますので、今後も、継続したそういった取組については、してまいります。 また、子供たちにつきましては、先ほども申しましたが、幸せということを1つの大きなキーワードとして、半田市内の子供たちが、幸せに関わった考えをいろいろ意見交換したりだとか、そういった場をつくっていきながら、各学校での取組、そういったものもよその学校と共有して、今まで培ってきたキャリア教育、それをさらに発展させて、将来、生きる力、よりよく生きるために、その先にあるものがやっぱり最終的には幸せになるためというところがあると思いますので、それを図るために、様々、研修を行ったりですとか、授業の工夫をしたりだとか、そういったところを含めて、教員の資質向上も図りながら、子供たちの夢や希望、そういったあふれる教育を展開していきたいなということを考えております。 また、自分の幸せだけじゃなくて、周りの友達の幸せ、家族の幸せ、みんなの幸せ、そういったところも、これも今までやってきました地域と共にというようなところのキーワードとともに、幸せにみんながなれるような、そういった取組をさらに深めていけるようなことを各学校で考えていくような働きかけを、教育委員会としてはしていくつもりでございます。 ◎市長(久世孝宏君) 環状線なんですけれども、答弁でも最初申しましたが、早期事業化に向けて、しっかりと取り組んでいきたいというところでございます。とにかく一生懸命取り組んでまいります。 ○議長(鈴木幸彦議員) 伊藤正興議員の質問を終わります。 以上で令和5年度市長施政方針に対する各派代表質問を終わります。 以上で本日の日程は全て終了しました。 本日はこれにて散会します。---------------------------------------     午後3時26分 散会...